ワールドサッカー/欧州サッカー

俊輔セルティックのトリビア 徹底紹介!(2ページ目)

中村俊輔が入団後初めて、スコットランドで月間最優秀選手に選出。セルティックは7日、初のCLベスト8進出をかけてアウェイのミラン戦に挑む。セルティックをもっと知れば、さらに俊輔の応援に熱が入るはずだ!

執筆者:斉藤 健仁

スタジアムは「パラダイス」

CLグループリーグのマンU戦、スタジアムはまさに「パラダイス」になった(写真:Euan Bain)
1888年に最初の試合が行われたが、当時のスタジアムは間借りで、近隣の住民によって整備された簡素なスタンドしかない2千人のスタジアムだった。1891年、地代が上がったため、セルティックは自前の土地で新しいスタジアムを持つことを決心する。名前はそのままで、すぐ近くにあった現在の場所に移転。

新しいスタジアムは、ボランティアで建設され、墓地の近くにあった。そのため、サポーターたちはジョーク混じりにスタジアムを「パラダイス」と呼ぶようになった。しかし、チーム誕生以来、40回のリーグ優勝と、32回のスコットランド・カップ、12のリーグ・カップを獲得し、まさしくファンにとってセルティックパークは「パラダイス」である。

1931年、「オールド・ファーム」で、GKジョン・トムソンが勇敢にレンジャーズのFWの両足に飛び込んだ。すると、なんとGKトマソンの首の骨が折れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまった。以来スタジアムのゴールポストにはトムソンの亡霊が出ると言われている。また、観客の最高記録は、やはり1938年のレンジャーズとの「オールド・ファーム」ダービーで、9万2千人を記録している。

「ユルネバ」本家論争

ホーム、セルティックパークで試合前に流れる「セルティック・ソング」とともに、セルティック・サポーターに歌われているのが、リバプールやFC東京の応援歌としても有名な「You’ll never walk alone」。この曲はイングランドのイプスウィッチ、オランダのフェイエノールトやアヤックス、イタリアのベローナなど、今や世界中のクラブでも歌われているほどだ。

特にセルティックとリバプールのサポーターの間では「はじめに歌ったのはどちらか」としばしば論争の的となっている。

もともとは「回転木馬」というミュージカルのために1945年に作られた曲。その曲を1960年代にリバプール出身のジェリー&ザ・ペースメーカーズというグループが歌い、1963年10月26日にヒットチャートの1位を記録し、4週連続トップをキープした。この直後からリバプールのホーム、アンフィールドで歌われ出したという記録が残っていることから、どうやらセルティックとの“本家論争”は、今のところリバプールに軍配が上がっているようだ。

日本が誇る左足のファンタジスタが、歴史と伝統のあるセルティックに、チャンピオンズ・リーグベスト8進出という新たなページを綴ることができるだろうか。



<関連リンク>
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