スタジアムは「パラダイス」
CLグループリーグのマンU戦、スタジアムはまさに「パラダイス」になった(写真:Euan Bain) |
新しいスタジアムは、ボランティアで建設され、墓地の近くにあった。そのため、サポーターたちはジョーク混じりにスタジアムを「パラダイス」と呼ぶようになった。しかし、チーム誕生以来、40回のリーグ優勝と、32回のスコットランド・カップ、12のリーグ・カップを獲得し、まさしくファンにとってセルティックパークは「パラダイス」である。
1931年、「オールド・ファーム」で、GKジョン・トムソンが勇敢にレンジャーズのFWの両足に飛び込んだ。すると、なんとGKトマソンの首の骨が折れてしまい、そのまま帰らぬ人となってしまった。以来スタジアムのゴールポストにはトムソンの亡霊が出ると言われている。また、観客の最高記録は、やはり1938年のレンジャーズとの「オールド・ファーム」ダービーで、9万2千人を記録している。
「ユルネバ」本家論争
ホーム、セルティックパークで試合前に流れる「セルティック・ソング」とともに、セルティック・サポーターに歌われているのが、リバプールやFC東京の応援歌としても有名な「You’ll never walk alone」。この曲はイングランドのイプスウィッチ、オランダのフェイエノールトやアヤックス、イタリアのベローナなど、今や世界中のクラブでも歌われているほどだ。特にセルティックとリバプールのサポーターの間では「はじめに歌ったのはどちらか」としばしば論争の的となっている。
もともとは「回転木馬」というミュージカルのために1945年に作られた曲。その曲を1960年代にリバプール出身のジェリー&ザ・ペースメーカーズというグループが歌い、1963年10月26日にヒットチャートの1位を記録し、4週連続トップをキープした。この直後からリバプールのホーム、アンフィールドで歌われ出したという記録が残っていることから、どうやらセルティックとの“本家論争”は、今のところリバプールに軍配が上がっているようだ。
日本が誇る左足のファンタジスタが、歴史と伝統のあるセルティックに、チャンピオンズ・リーグベスト8進出という新たなページを綴ることができるだろうか。
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