どのポイントで測光させるかで、写りが変わる

今回の本題である違った写りになってしまった原因は、前ページで解説したように、測光した場所の違いによって起こった現象です。

測光する場所が違うということは、具体的にどういうことなのかをサンプルの写真をご覧いただきながら、解説していきましょう。

一枚目の写真をご覧ください。

緑と空-1
下の緑の部分を中心に測光させて露出を取ってから撮影した画像。空は白く露出オーバーになりました。


緑の部分はきれいに写っていますが、空が白く飛んでしまっています。これは、まず緑の部分にレンズを向けて露出を測り、全体を撮ったもの。

緑色の部分の露出を読んで自動で設定したまま撮影するとこのような画像になります。

では、反対に空の部分を中心に測光してみた写真はどうなるのでしょうか。ご覧ください。

緑と空-2
空の部分を中心に測光し露出を計測。空のディテールは出ましたが、緑の部分は暗くなりました。


このように空のディテールは、はっきり写りましたが、緑の部分は暗くつぶれてしまいました。

平均値の値で撮れるとちょうどいいのですが、マルチ測光で撮る場合、今回の例のように空と緑の部分のように極端に露出値が変わるものが同じ画面にあると、撮影するたびに どちらかに偏る場合があります。それが同じ場所で撮影しても、違う写りになる原因です。

それを避ける方法として、測光を重視したい場所を中央にして、シャッターボタン半押しで露出を読み込ませ、あとは画面をフレーミングし直して撮影してみましょう。その結果でも満足がいかない場合は、露出補正機能を使い、画像の明るさを微調整してみてください。

露出補正については、『紅葉のカラーコントロールは、露出補正』での記事も参考にしてみてください。

また、一枚だけでなく何枚か同じ場所で撮影しておくというのも、いい方法。そのうち何枚か思い通りの写りの写真があればいいわけですから、アナログ的ですが、最も簡単な対処方法です。

これは、露出値の違いによる写りの違いでしたが、もうひとつデジタルカメラならではの写りの違いが出る場合があります。その場合を次のページでご覧ください。