この秋の可憐な花は、日頃写真をあまり撮らない方でも、見ているうちについ撮りたくなってしまうかも!
最近写真を始めた方にも、このコスモスは花を撮るのに絶好の被写体です。このシャッターチャンスにぜひトライしてみましょう。ということで、今回はコスモスの撮影のレクチャーです。
【各ページのポイント】
構図やぼかしに着目してみよう ・・P1
クローズアップ、逆光を利用してみよう ・・P2
群れて咲く特性を利用してフレーミング
中央の群れを中心に周りのコスモスをボカすことで、少し幻想的なイメージにしてみました。 |
種の蒔き方によっても違うのですが、コスモスは群れて咲いていることが多いです。一面コスモスが咲き広がっている様は、まさにお花畑。まずはこの群れ咲いているシーンから撮り始めてみましょう。
群れ咲いているシーンでは、漠然とフレーミングしがちです。ただなんとなくフレーム内に入れるだけでは、写真全体のまとまり感が薄くなってしまいます。
広く全体を撮るときにも、中心になる部分を見つけてフレーミングするとグッとまとまった構図になります。中心になる部分はいわゆる「顔」の部分。全体を見回したときに、気に入った部分を見つけそこを中心にしてみるといいでしょう。
この「気に入る部分」は、どんなことでもいいのです。例えば、並び方がいいとか、色合いがきれいだとか。自分の感性で好きなところを中心にする、まさに自分だけのオリジナル作品を作る第一歩です。楽しみながら探してみましょう。
ぼかし効果にトライしてみよう
ボケ効果がわかりやすいよう、手前の花をぼかしてみました。手前にポイントになる部分を配置するのも効果的です。 |
花の写真を撮るときは、ボケの効果を利用すると効果のある写真が出来上がります。絞りのことについて知るのにもとてもいい題材ですので、ぜひこの時にボケの効果を体験してみてください。
ボケについては、「ボケも自由自在!露出はこれでマスター!」もお読みくださいね。
開放値(そのレンズの持つ一番広い絞り値)からF4前後の浅めの絞りに設定し、前後の花や背景をボカすことで、幻想的な雰囲気を醸し出すことが出来ます。ボケの効果がどの程度なのかまだつかめない方は、まずは絞り優先設定にして、開放値から順に何段階か変えて撮ってみましょう。
撮った画像を液晶画面でチェックして、その違いを見てください。一眼レフなら、プレビューボタンを押せば、絞り込んだ状態をチェックできます。
サンプル写真では、わかりやすいように手前の花をワンポイントとしてフレーミングしてボカしてみました。広く全体を撮るときには、このように手前にポイントになるものを持ってくるのも効果的な撮り方です。
構図を作るのに便利な機能
カシオのエクシリムEX-Z1000の液晶画面にグリッドラインを表示させたところ。このラインを目安にすると構図が作りやすくなります。 |
もしお持ちのカメラに「グリッド表示」という機能があれば、ぜひそれを利用してみてください。これは、液晶画面に左右三等分されたラインが表示されるものです。
この三等分されたラインは、構図を決めるのに基準となるものです。ラインの交わるところにポイントとなるものを配置するとインパクトが出て、全体がまとまりやすくなります。
もし、構図を作るのが難しいと言う方は、ぜひ利用してみてください。ちなみに写真にあるカメラは、カシオのエクシリムEX-Z1000という機種です。ご参考までに。
次のページでは、クローズアップなどで撮ってみましょう!