日本古式の結婚式である神前式。初めての撮影でもポイントを押さえればいいシーンを撮ることができます。 |
結婚式のなかでも、最もおごそかに行われる神前結婚式。そんな大事な結婚式を最初に撮影するのはとてもプレッシャーのかかるもの。失敗することのできないシーンだけに事前の準備も大事。だけどどこをどう撮ったらいいのか……そんなご要望にお応えしましょう。
結婚式で意外に撮らないシャッターチャンスをまとめた、「結婚式、ここを撮ると喜ばれる!」もぜひ併せてお読みくださいね。
【今回のTips】
神前式の流れを知ろう ・・P1
新婦の表情を撮るには、ローアングルで ・・P2
拍手を打ったところがポイント ・・P3
神前式の流れを知ろう
まずは神前結婚式の流れを知ることにしましょう。場所によっては、異なる式次第のものがあるかもしれませんが、ここでは一般的な流れをご紹介します。- 入場
- 修祓(しゅうばつ) ※通常、撮影できない場面です。
一同起立して一礼し頭を下げ、神官のお祓いをうけます。
- 祝詞(のりと) ※通常、撮影できない場面です。
神官が祝詞を朗読し、神前に結婚を報告します。
- 三献の儀(三三九度の杯)
- 誓詞
新郎新婦が神前の前に並んで立ち、新郎が誓いの言葉を読み上げます。
- 指輪交換
- 玉串奉天(たまぐしほうてん)
新郎新婦が並んで神前へ玉串を捧げ、2礼2拍手1礼します。
- 親族杯の儀 (乾杯)
- 神官挨拶・新郎新婦退場
- 両家親族紹介
神前式はこのような流れになりますが、一部写真が撮れない箇所があります。それは、修祓(しゅうばつ)と祝詞(のりと)のシーンで、神前への儀式のため、通常この部分は撮影はできないことになっています。
撮影する方は、式前に撮影することを介添さんまたは、式の責任者の方に一言そのゆえ伝えておきましょう。その時に撮影できないシーンのことなど、注意事項について尋ねておくといいですね。
新婦を撮るポジションはここ
新婦側の神前横から撮影した会場風景。新婦をメインに撮影するにはベストのポジションです。 |
神前式で新郎新婦の座る位置は、新婦は左側になります。ですので、左側から撮るのが新婦を撮るのに適しています。
そしてベストポジションは向かって左側の神前隣の隅の部分。たいていプロのビデオクルーや写真撮影はここに陣取ります。当日、プロの撮影者が入っている場合は、そのスタッフに事前に自分も撮影することを伝えておくとスムースに撮影ができます。一言、挨拶をしておくといいでしょう。
神前式場は、会場もあまり広くないところもあります。式の最中にあまりバタバタと歩き回るのも迷惑になります。撮影する場所からあまり大きく動かないようにし、音なども極力させないようにするのがマナーです。
フラッシュは必携
神前式場の照明は、かなり暗めになっています。撮影には、フラッシュを使うのが無難です。用意するようにしましょう。フラッシュを多用するとバッテリーの減りも早くなります。式途中にバッテリー切れなんてことにならないように、予備のバッテリーも持っていかれることをおすすめします。そして、日頃使い慣れているカメラを使うようにしましょう。借りてきていきなり使うカメラだと本番でミスする原因にもなります。
結婚式で使いやすいカメラもあるのですが、それはまたの機会にご紹介しましょう。
いよいよ神前式の撮影のポイントは次のページから!