ペットも種類によってもいろいろ撮り方のポイントは異なります。この「ペットを撮ってみよう」ではいろんな種類のペットを題材にレクチャーしてみたいと思います。
今回は小型犬のパターンとしてのチワワ編です。
嬉しい散歩のときはブレてもいいじゃない!
「ヒャッホッー」と声が聞こえてきそうなほど嬉しそうに走り回るシーンは多少のブレなんて気にしなくてもOK |
犬が動き回っている近くでレンズを向けてもあちこちに動き回ってなかなかフレームに収めるのは難しいものです。動き回るシーンを撮るときには、少し離れたところからズームで寄ってみると撮りやすくなります。
走り回っていると動きがブレて写りますが、写りかたによってはそれがイキイキらしさの表現になりとてもいい味を醸し出す場合があります。プレているからダメな写真というわけでもないのです。ブレといっても手ブレではなく被写体の動きのブレで絵になるものならOKだと思います。
ブレも楽しんで撮ってみましょう。もともと動いているものが動いて写る、素直な表現方法ですね。本格的な撮り方だと「流し撮り」という手法もありますが、それはまたの機会にご説明するとしてチワワの嬉しさを動感写真としてブレも気にせず撮ってみてください。気に入るブレの一枚が撮れるかも。
逆にすばしっこく走るチワワの動きを止めた写真を撮りたいなら、シャッタースピードを速く設定して撮ってみましょう。ストップモーションのような写真を撮ることができます。犬の動く速さにもよりますが1/500以上の速さで設定してあればわりと楽に動きも止まって写せるでしょう。
これらシャッタースピードのことについては前編「露出なんて簡単カンタン!?」と後編「露出はこれでマスター!」を併せて参考にしてみてください。
一番簡単なのは、抱っこしながら
まずは優しく抱っこしてあげて気分よく撮らせてもらいましょう。 |
これは室内でも野外でも撮れる方法で二人で組になって撮ります。誰か犬を抱いてもらえる方にチワワを抱いてあやしてもらってください。
抱かれることで動きは落ち着きます。この落ち着いたときが絶好のシャッターチャンスです。 このときは、動きが抑えられているのでアップなどの表情が撮りやすいのです。近づいてシャッターを切っても大丈夫。ズームで寄ってもいいですが、広角目のレンズでグッと寄って撮ったほうが迫力ある写真が撮れるでしょう。
あやしている間にいい表情が来るのを待ってシャッターを切ります。簡単ですね。あやされることで気持ちよくなったチワワもとてもいい表情をしてくれます。
特にチワワなどは小さいので動きを落ち着けてアップのポートレートなどを撮るにはこの方法はとても有効です。
アップの表情の写真が上手く撮れないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
次のページではチワワの視点を釘付けにするテクニックなど