写真撮影/写真撮影の基礎知識

アートっぽい写真の第一歩「感じて撮ろう」(2ページ目)

ビギナー用のアート系写真撮影入門の方法のひとつとして感じて撮るというアプローチ方法の紹介。デジタルカメラだからできる自分だけの作品作りの最初の一歩として活用してもらえる内容。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド


自分で感じて撮れたか確認

落ち葉
なにも特別なところに出向いたりする必要はなく身近に感じるものはたくさんあります
撮影した後それが感じられたように撮れたかどうか確認したくなります。最初のうちは撮っていても不安になることもあるでしょうし、こんなのでいいの、と疑問に思われることもあることでしょう。

そんなときに簡単に自分で撮影した写真を確認する方法をお教えしましょう。撮った作品の評価の目安としては自分が何度見てもいいなぁと感じる写真ほど感じて撮れた写真ということです。少し漠然としていますが、感じてみること自体数値化や形にはできないもの。ここで測れるのは、自分がそれを気に入っているかどうかということです。

もちろんこの段階では独りよがりの作品でまったくかまいません。とにかく自分が好きと思える写真に勝るものはありません。ここで撮っている写真は商業写真のようにOKかどうかを判断を下すクライアントがいるわけでもありません。自分のために撮る自分の作品なのです。自分が好きになれない写真なんて撮る必要はなにもありません。

なにも技術的なことや基礎的なことも知らないで撮るのですから、写真に詳しい人から見ればたくさん隙がある作品かもしれません。でもそれは撮り続けていくうちに肉付けをしていけばいいでしょう。

登る道はひとつではありません

ひとつの山を登るのにルートはいくつもあります。人気のある登山道だけがコースではありません。技術や理論を教科書通り学んで写真を始めるのもいい方法です。それもひとつのルート。しかし他人と同じ道を行かないことで自分だけしか知り得ない風景を見ることもできるのです。だけど頂上は同じところにたどりつくのです。

あなたがどこのルートからアート系写真の頂上を目指すかは自由です。そのひとつの方法としてこの「感じて撮ろう」という道をここでは紹介しています。

とことん自分の好きな世界を見つけて写真に撮ってみてください。続けていくうちに感じて撮るということが少しずつ体感できてくるのではないかと思います。

どうしても「こんなのを撮ると笑われるかも」などと他人の目を気にしがちですがここではそんなことは忘れて構いません。笑われたっていいじゃないですか。もし笑われるのが嫌ならしばらくは誰にも見せなくてもいいのです。自分の好きな世界を撮ることに自信みたいなものが出来た頃にはきっといろんな人に見せたくなってるはずですから。

ただいまはあなたの感じたままに撮りたいものを押せば写るカメラで撮るだけでいいのです。簡単ですね。まず第一歩としてひとりでこっそりとまたはお友達を誘ってわいわいと始めてみてはいかがですか。

今回は最初の一歩の踏み出し方をご紹介しました。次回はさらに少し進んだ講座内容をご案内する予定です。さぁさっそくあなたも感じたものを撮ってみましょう!



【関連サイト】
ホンマタカシの写真術
【関連リンク】
感じて撮ろう

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