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アシストフックを自作しよう!

今回はメタルジグを使ったゲームで使われるアシストフックを自作します。ちょっとした道具とコツさえ掴めれば簡単ですからぜひチャレンジしてください!

執筆者:中山 一弘

好みのアシストフックを作って楽しさ倍増!

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メタルジグのサイズや形状に合わせてアシストフックを自作する。自分の好みのタックルで釣れば楽しさもいっそう膨らむはずだ
近年では市販のアシストフックの完成度は高く、ショアキャスティング用の製品でもほとんど困らないほどのラインアップがある。しかし、この釣りに慣れてくるとどうしても欲が出てきて、フック形状やケプラー(強力な編み込み糸)の長さなどが気になってくることも多い。ガイドはアシストフックに関してはほとんど自作しており、自分の好みのものを使っている。別に市販品がダメということはないが覚えておいて損はないはずなので、この機会に簡単な作り方を紹介しておこう。

どんな道具が必要?

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アシストフックの自作は簡単な道具で作れる手軽さも魅力だ
では、事前に用意するものを解説しよう。まずは「ケプラー」と呼ばれる編み込み糸。中空になっているのが特長で、ワイヤー並みに強くそれでいてしなやかなのでジギングのアシストフックのハリス部分にで多用されるラインだ。ショアキャスティングの場合は8号ぐらいが扱いやすいが、大物が期待できる場合は10号ぐらいでも構わない。

次にセキ糸と呼ばれるライン。こちらはボビンで売られていて、色の種類も豊富だ。最初は目立たせるための赤と、逆に目立ちにくい茶があればよいだろう。同時に画像にあるようにフライタイイング用のボビンホルダーを買っておくと作業がやりやすいので一緒に購入しておいてほしい。ちなみにボビンホルダーは一番安いもので十分だ。

フックを固定するための道具として、バイスがあると理想的だが、無ければ万力や強めの洗濯ばさみでも構わない。大きな力は加わらないので、セキ糸を巻きつけやすい形状のものを用意しておいてほしい。この他、ケプラーの中空部分を広げるためのニードルもあると便利な道具。無ければ先が尖ったスチール棒などでも応用できるのであまり難しく考えなくてもよい。また、補強のためにセキ糸を巻き終えたあと、瞬間接着剤が必要になる。釣り具用の乾いても白くならないタイプがベストなので事前に購入しておこう。

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上が丸セイゴで下が伊勢尼。釣りたい魚に合わせてフック形状をチョイスしよう
アシストフックに使う釣り針だが、サイズと形状はお好みで構わない。ただし、今回紹介する方法の場合、チモトの形状が管状になっているタイプではなく、エサ釣りで使われるミミ付きのものが仕上がりがスッキリするのでオススメ。ルアー・フライしかやらない人にはあまり馴染みがないかも知れないが、きっちり作ればすっぽ抜けることはないので安心してほしい。

なお、一般的にアシストフックに使われるフックの種類は、魚が吸い込みやすく軸が太い「伊勢尼」、それに万能選手の「丸セイゴ」などが主流。どのタイプでもよいが、一般的に回遊魚には軸が太い伊勢尼、シーバスや太刀魚などには丸セイゴが良く使われる。行きたいフィールドで釣れる魚に合わせて決めるとよいだろう。分からなければ、釣り具店でアシストフックを自作したいと相談すれば最適なフックを選んでくれるはずだ。

基本のアシストフックを作る その1

 
ケプラーをカットし、中の芯を抜き出す。仕上がりが均一になるようにケプラーの長さはきちんと測っておこう。
 
フックを通しやすいようにニードルなどで中を広げておく。フックの軸は5mm程度しか通さないのであまり奥まで広げる必要はない。
 
広げたケプラーの中に針先を入れる。針先を入れるポイントとケプラーの出口までの長さは、針の軸の1/3~1/2ぐらいが理想となる。長さが決まったら、そのまま針先を通しておく。
 
ケプラーを通したらフックのミミが外側になるように整形する。このような仕上がりになればオッケーだ。

>>まだまだ続きます、ショアキャスティングゲーム編!>>
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