前回
「やっぱりハードルアーで釣る!Part1」に引き続き、ブラックバスフィッシング講座の第7回目。今回もハードルアーの使い方を勉強します。
バイブレーション
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バイブレーションは広範囲をくまなくサーチするにはうってつけのルアー。幅広い使い方から多くのアングラーが好んで使用 |
平べったいフォルムでリップがないバイブレーションは、その名のとおり小刻みに体を左右に震わせることでアピールするルアーだ。バイブレーションの最大の魅力は他のルアーのサイズと比べた場合、自重があるので飛距離が出せるという点だ。この最大のメリットを活かして広い範囲でブラックバスの活性をチェックするような使い方がメイン。広大なシャローや一見障害物がないオープンウォーターに立ち、扇形に繰り返しキャストしバイトがあったポイントとチェックするといった具合だ。ガイドも初めていく釣り場では最初にバイブレーションをキャストすることが多く、パイロットルアー(最初に試すルアー)として大活躍してくれている。
このルアーは巻いていないと沈むように作られている製品が多いので、使い方は基本的にただ巻きオンリーと思ってもよい。メソッドも簡単なうえ、自分が使っているルアーが秒間でどれぐらい沈むのか、リールを巻くスピードやロッドの角度によって泳層がどのように変化するのかなどといった部分を把握していればいろいろな層を探ることもできる優れたルアーなのだ。
リトリーブをメインに縦横無尽に釣り場全体をサーチするのもよいが、時として効果を上げるリフトアンドフォールと呼ばれるメソッドもある。やり方は一度底までルアーを落とし、ロッドを振り上げるようしてルアーを持ち上げてやるのだ。ロッドが上一杯になったら、糸ふけをリールで巻き取りながら水平になるまで戻してやるとルアーがまた底までゆらゆらと落ちてゆく様子が演出できる。コツコツとアタリはあるが、なかなかバイブレーションに乗らないというときはこのメソッドを試してみるのもよいだろう。
この図はリフトアンドフォールのイメージ。ロッドを上にしゃくりあげ、ルアーの勢いがなくなったら水平に戻す。リールの操作はこのときにできた糸ふけだけを回収する感じでOKだ。
スピナーベイト
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バズベイト同様、こちらもワイヤーでパーツが構成されているのが特長。当然、スナッグレス効果が高く、対障害物エリア用ルアーとしても使うことができる |
ブラックバスフィッシングをやらない人にとっては摩訶不思議に感じるルアーのひとつがスピナーベイトだろう。このルアーはブレードとヘッド部がワイヤーでつながっているのが特長で、ブレードが起こすフラッシング効果と水流によりヘッドのスカートが微妙に揺らめいてアピールする。一説にはブレードが小魚の群れをイミテートしていて、興味を持ったブラックバスがちょっとボリュームのあるヘッドに食いつく、などといわれているが実際には分からない。だが、このルアーの実績は誰もが認めるもので、形状からくる高いスナッグレス効果と共に様々なシーンで活用されている。
実際の使い方はバイブレーションとほぼ同じ。ただし、こちらはバイブレーションよりもアピール力が強く、障害物回りでも使用できるためサーチできるエリアは広い。特にリフトアンドフォールはビッグバスに猛烈にアピールするので、一発大きい魚を獲りたいときにはオススメ。フォール中、もしくは着底直後にアタリが集中するので常に緊張しておこう。
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上がソフトルアーをトレーラーにしたもので、下はトレーラーフックを追加したもの。このように何かの要素を追加することで、様々な使い方が可能になる |
似たような形状を持つバズベイトもそうだが、このルアーにはトレーラーという要素を追加できるのもメリット。ヘッドについているフックにソフトルアーやポーク(豚の皮で作られたルアー)をつけるとアピール力は倍増する。また、このルアーを使っていると小さなアタリはあるものの、なかなかフッキングしないという場合が多い。その場合、ヘッドについているフックにさらに小さなフックを追加するトレーラーフックというものが最適。いままで乗らなかったブラックバスが簡単に釣れるようになることがあるので、もしもの場合に思い出してほしい。
>>まだまだ続きます、ハードルアー編!>>