ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

スポーツ感覚で楽しむ!バスフィッシング(2ページ目)

今回からいよいよブラックバスフィッシングにチャレンジです。スポーツ感覚で楽しめる釣りですから是非トライしてください。

執筆者:中山 一弘

ブラックバスフィッシングの楽しさとは?

ブラックバスの人気は高く、休日にはボートの列ができるほど。人気の秘密は高いゲーム性にあるのだ。
ブラックバスは「ルアー=疑似餌」に激しく反応するところが醍醐味。食性を考えれば当然なのだが、とにかく動くものや光や色にとても興味を示してくれる。エサがいらないため、道具さえ揃えればお金も掛からない。そして釣れれば強烈なファイトで楽しませてくれるのだ。身近な湖沼や河川で釣れる魚の中でも、こんなに楽しいファイターは他にはいないだろう。

釣り方も他のジャンルと比べて、システマティックに考えることができるという面白さもある。もっとも、これは米国では大金が掛かったトーナメントがあることがひとつの理由でもあるんだけど、ゲームとしての一日を組み立てる楽しさがブラックバスフィッシングの醍醐味のひとつなのだ。どんなゲームの組み立てができるのかは、今後記事の中で紹介したいと思う。ようするに、手軽に遊んでも、本気で釣りをしても、何かしらの答えをくれる明快さがこの釣りにはあるのだ。

例として、先日ガイドが行った釣行を紹介してみよう。夕方前に近所の野池に出向くと、すでにアングラーの山。こういうフィッシングプレッシャー(魚の警戒心)の高い釣り場では、おおむねブラックバスの活性は下がる。他のアングラーを見ると、沖に投げる人もいれば障害物周りをネチネチ攻めている人もいる。もちろん、広範囲を狙うことや、障害物周りを攻めることは定番だけど、これだけ人が多いと朝からずっとルアーを見せられてブラックバスのやる気がなくなっているのだ。

しかし、そんな中でも元気なブラックバスがいる。それは回遊している魚だ。ブラックバスは概ね岸沿いかブレイクライン(底が斜めに傾斜している場所の境目)に沿って移動する。それほど大きくない平野部にある野池の底は、ほとんど平坦かすり鉢上のところが多く、目立ったブレイクラインも無いのでブラックバスが回遊するのは概ね岸沿いに絞ることができるのだ。そこでガイドは岸沿いを狙いやすいように両側が開けた場所に立ってみた。粘ること数十分……。

小雨の中がんばってようやく小型を一匹。でも、狙ったとおりに釣れたので満足だ。ゲームを組み立てる感覚はチェスのようでもある。
一応型は見たものの思いっきり小型(笑)。こういうこともあるけど、やっぱり釣れれば楽しい。大きさはどうあれ、狙った方法で釣れた魚は価値が高いのだ。残念ながらこの後雨が落ちてきたため帰宅。でも、この野池では岸沿いを小型の群れが移動していることが確認できたわけだ。次回はこの結果も考慮してゲームを組み立ててゆけば、さらに楽しい釣りができる。ブラックバスフィッシングはこのようにして経験と地域による特性、あるいはすでに分かっている行動パターンなどからゲームを成立させてゆけばよいのだ。

とにかく、考えて楽しいし、釣って興奮するブラックバスフィッシング。今回から少しずつ紹介してゆくので、ぜひチャレンジして欲しい。



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