ブラックバスフィッシングの楽しさとは?
ブラックバスの人気は高く、休日にはボートの列ができるほど。人気の秘密は高いゲーム性にあるのだ。 |
釣り方も他のジャンルと比べて、システマティックに考えることができるという面白さもある。もっとも、これは米国では大金が掛かったトーナメントがあることがひとつの理由でもあるんだけど、ゲームとしての一日を組み立てる楽しさがブラックバスフィッシングの醍醐味のひとつなのだ。どんなゲームの組み立てができるのかは、今後記事の中で紹介したいと思う。ようするに、手軽に遊んでも、本気で釣りをしても、何かしらの答えをくれる明快さがこの釣りにはあるのだ。
例として、先日ガイドが行った釣行を紹介してみよう。夕方前に近所の野池に出向くと、すでにアングラーの山。こういうフィッシングプレッシャー(魚の警戒心)の高い釣り場では、おおむねブラックバスの活性は下がる。他のアングラーを見ると、沖に投げる人もいれば障害物周りをネチネチ攻めている人もいる。もちろん、広範囲を狙うことや、障害物周りを攻めることは定番だけど、これだけ人が多いと朝からずっとルアーを見せられてブラックバスのやる気がなくなっているのだ。
しかし、そんな中でも元気なブラックバスがいる。それは回遊している魚だ。ブラックバスは概ね岸沿いかブレイクライン(底が斜めに傾斜している場所の境目)に沿って移動する。それほど大きくない平野部にある野池の底は、ほとんど平坦かすり鉢上のところが多く、目立ったブレイクラインも無いのでブラックバスが回遊するのは概ね岸沿いに絞ることができるのだ。そこでガイドは岸沿いを狙いやすいように両側が開けた場所に立ってみた。粘ること数十分……。
小雨の中がんばってようやく小型を一匹。でも、狙ったとおりに釣れたので満足だ。ゲームを組み立てる感覚はチェスのようでもある。 |
とにかく、考えて楽しいし、釣って興奮するブラックバスフィッシング。今回から少しずつ紹介してゆくので、ぜひチャレンジして欲しい。
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