どこを狙う?
地形的な落差に沿って水が流れることで作られる落ち込み。激しい流れが作る泡が魚たちの身を隠すため、釣りにとっては最有力ポイントになる。 |
さて、入漁権を買ったらいよいよ実釣だ。最初はどこからフライを流せばよいのか分からないと思うが、渓流でも魚がつきやすいポイントがいくつかあるので紹介しておこう。まずは「流れが落ち込んでいるところ」だ。一番目に付きやすい場所だが、やっぱりここは魚がすみやすいポイントでもある。砂防ダムの落ち込み、小さなポケットが連続する落ち込みまで大小様々あるが、このポイントで作られる流れの反転流付近や泡が消えるあたりにそーっとフライを落としてみると、いきなり出てくることが多い。
流れが緩やかである程度の深さがある淵。こうした場所も魚たちにとって住処としやすい環境だ。ただし、透明度が高く身を隠せる場所も少ないので、魚の警戒心はマックスに近いポイントでもある。 |
非常に浅く流れが速いのが特長の瀬。エサ釣りの人がスルーしがちなポイントだがフライだと狙えることが多い。盛期のポイントだ。 |
また、水温が暖かければ「瀬」を狙うのも効果的。活性の高いトラウトはびっくりするような浅瀬でもヒットする。フライへの反応もよいポイントなので、非常にエキサイティングな釣りが楽しめるのだ。関東なら6月以降になるとこうした場所でも釣れ出すことが多いので、ぜひチャレンジしてほしい。