秋になると晩が涼しく、夜が長くなってきますよね。お月見をする季節でもあります。毎日お月様が変化していく様子を眺めているだけでも、気持ちが和らいでいきます。そんなお月見にお花をアレンジしませんか?
今回使った花材は、ひまわり。夏の代名詞とも言われるお花ですが、今の季節のひまわりは、褐色がかった秋色ひまわり。夏の名残を感じさせるお花です。このひまわりを使って豪華にアレンジしましょう。もちろん三日月型(クレセント)アレンジにしますよ。難しそうですが、ポイントを抑えれば大丈夫です。
まず、花材は、ひまわり、バラ、トルコキキョウ、フジバカマを用意しました。花器は、出来れば足つきの花器が良いと思います。無ければ、お皿でも構いません。
(1)オアシスに印をつけておくとバランスを取りやすくなります。図に示した番号順に花を挿していきます。オアシスの印は、縦横とも三等分につけ、さらに縦半分の位置にも印をつけておきます。
(2)1.2.3で三日月のラインを取ります。ラインの取りやすい花材を選びましょう。例えばユーカリなどカーブのついた枝物が適しています。今回はフジバカマを利用しましたのでカーブをつけるため、ワイヤーで補強しています。ワイヤーをグリーンのフローラルテープなどでテーピングします。その先をフック状に曲げ、曲げたい部分に引っ掛けツイストしながら枝に巻きつけていきます。そして、緩やかにカーブをつけましょう。
(3)1は、花器の高さ+(花器の幅×2)の長さを取ります。それをオアシス印1の場所に少し傾けながら挿します。これが三日月型のトップになります。次に1の約半分の長さが2になりますので、1と同じようにカーブをつけておいたものをオアシス印2の位置、今度はサイドから挿しましょう。さらに3は、1の約5分の1の長さをとり、オアシス位置3の位置に少し下向き加減に挿します。そして、4はフォーカルポイントとなりますので、一番綺麗で大きなお花を選んで挿しますが、2番より低く挿します。これで三日月のアウトラインが出来上がりました。
(4)今度は、三日月の下部分のラインをつけましょう。ポイントは中心に向かって放射線状に挿す事、先の方は小さい花材を使い、中心に近づくにつれて大きくしていく事です。そして、下部は厚くなるように入れます。
(5)次に上部の肉付けをしますが、下部に比べて薄く挿していきます。ポイントは、挿し位置。オアシス印の一番後ろのライン、1と2を挿したライン上に挿すのですが、前倒しにならないように注意しましょう。前から見てアウトラインを決めるので、後ろのラインはとっても短いですよ。
(6)さらに、バラを花と花との間に挿していき丸みをつけていきます。
(7)最後に、トルコキキョウで仕上げて完成です。
どうですか?上手く出来たでしょうか?三日月型(クレセント)は、はじめのライン作りをしっかりしていれば後はバランスよく埋めていけばよいので、基本の挿し位置をしっかりマスターしてくださいね。このアレンジは花器によっては、豪華に見えるので玄関などにもお勧めですよ。お皿などには小花で可愛くアレンジしたいですね。テーブルフラワーにもピッタリです。こんな風にいろんな場所で活躍できるアレンジですので是非マスターしてくださいね。