現代は通夜参列が多数
通夜と告別式両方参列する場合、お香典はどちらかに持参します。氏名の記帳は両方行います
通夜は本来近親者が集まって、故人と最後の食事をしたり、一晩中一緒に過ごすものでしたが、現代では読経から通夜ぶるまいまで2時間程度で終わる「半通夜」という形に変わっています。
一般の弔問客にとっては日中に行われる葬儀・告別式よりも、アフター5のほうが都合がつきやすいということで、一説には8対2くらいの割合で通夜が告別式参列者の数をうわまっているとも言われています。
時間と場所をチェック!
通夜の知らせを受けたら、時間と場所を確認します。駅から式場までの間に道案内をしている人を見かけたら、軽く会釈をしましょう。できれば開式10分くらい前には到着していたいものです。
やむを得ない事情で遅れてしまった場合には、お詫びを述べた後にお参りをさせてもらいます。すでに受付に誰も人がいなくなっていた場合、お香典は直接遺族に手渡します。
一般的な仏式通夜のマナー
- 受付で ……式場に到着したら受付をします。深く一礼した後、袱紗(ふくさ)から香典を出し、その後、芳名帳に記入します。携帯電話は電源を切るかマナーモードにすることを忘れずに。
- 10~5分前:参列者着席
……式場内へ着席を案内されたら、指定された場所に座ります。席がない場合は、邪魔にならない場所に立って待ちます。遺族に声をかけるのはOKですが、開式前はバタバタしているので挨拶程度に。 - 開式:僧侶入場
……僧侶をお迎えします。数珠を持参していたら手に持ちます。 - 開式後:焼香
……案内があったら順番に焼香をします。焼香後は通夜ぶるまいの席に移動する場合と、自席に戻る場合があります。 - 閉式:僧侶退場
……僧侶を見送ります。数珠をしまいます。 - 閉式後
……通夜ぶるまいの席に移動します。故人との最後の食事の席になりますので、少しでも箸をつけましょう。会葬御礼状と返礼品を受け取り、タイミングを見て退席します。
お手伝いを頼まれたら
遺族にお手伝いを頼まれたら、よほどの理由がない限り断らずに引き受けましょう。お手伝いをする人の立場は、参列者側ではなく遺族側になります。黒白のリボンや、黒の腕章をつけることが多いようです。
近親者のみの通夜・葬儀の場合は?
最近はこぢんまりと行う葬儀が増えてきました。「近親者のみで行います」といわれた場合は遠慮すべきですが、どうしてもお参りしたい場合には理由を述べて遺族の許可を得ます。