20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代
ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館所蔵
パウル・クレー「リズミカルな森のラクダ」1920年 油彩など・ガーゼ、厚紙 ©Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen, Düsseldorf Photo: Walter Klein, Düsseldorf |
「リズミカルな森のラクダ」は、クレーが初の大回顧展を成功させた年に制作された代表作です。管弦楽団のバイオリン奏者をつとめるなど、音楽の才能にも恵まれたクレー。色とりどりの木々が五線譜の上の音符にも見えるような森を描いた作品です。
また、ピカソの作品では、当時の恋人マリー=テレーズを描いたとされる「鏡の前の女」が必見です。1930年代のピカソの典型的なスタイルである、横向きと正面向きと2つの顔を同時に描くキュビスム的な多視点と、有機的な丸みをおびた人体の表現を伺えます。
今回の展覧会では、ピカソとクレーの名作を中心に、ミロ、マティス、シャガールなど西欧近代美術の人気作家をはじめ、ドイツ近代美術を代表する作家を含む、確かな目で選び抜かれた23作家、計64の名品を見ることができます。
【20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代
ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館所蔵】
■会期 2009年1月2日(金)~3月22日(日)
■休館日 開催期間中無休
■開館時間 10:00~19:00(金・土は21:00まで、入館は各閉館の30分前まで)
■会場 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
■入館料 ( )内は20名以上の団体[事前問い合わせ要)
一般 1,400(1,200)円
大学・高校生 1,000(800)円
中学・小学生 700(500)円
■主催 Bunkamura/TBS/東京新聞
■後援 ドイツ大使館/日本パウル・クレー協会/TBSラジオ/J-WAVE
■協賛 アイシン・エィ・ダブリュ/大日本印刷
■協力 ルフトハンザ ドイツ航空/ルフトハンザ カーゴ AG
■問合せ 03-3477-9413(Bunkamuraザ・ミュージアム)
東京展の後、神戸(兵庫県立美術館/2009年4月10日~5月31日)に巡回。
詳しくは、オフィシャルサイトをご確認ください。
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