赤坂のもうひとつの顔

旧赤坂小学校の展示の様子
旧赤坂小学校の展示の様子。奥に体育館のステージがみえる。

この展覧会では旧小学校や料亭跡など、眠っていた赤坂の建物が会場として利用されており、このような空間の魅力を呼び起こそうとしているのが見所の一つです。

壁面にHITOTZUKI(KAMI×SASU)のグラフィティが描かれる旧赤坂小学校。こちらの建物では体育館を中心に8月のおすすめ情報でもご紹介した小沢剛パラモデルらが展示しています。

「ベジタブル・ウェポン」シリーズでも知られる小沢剛の「あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」は近年こどもを対象とした参加型のシリーズ作品です。体育館に大きくそびえるのは直径8メートルという布団の山にきっと驚くことでしょう。子どもだけではなく大人もこの布団の山には好奇心をかき立てられるはず…。

山のふもとには封筒が置かれており、その中には誰かが描いた好きな人の顔の絵が入っています。それを受け取って今度は自分が好きな人の顔を紙に描き、山頂にあるポストに投函し、絵は次の街の誰かの元に届けられる…という作品で、これまで海外2カ国を回ってきました。あなたの絵はどこの国に届けられるのでしょうか。

そして小沢剛の作品に負けず、ダイナミックなスケールで体育館の壁面中にプラスチックレールを用いたグラフィティをみせているのはアートユニットのパラモデル。そのほか、浅井裕介スサイタカコなど、どの作品も作家の個性がうまく競争しあうよう、にぎやかに展示されています。

コンテンポラリー・ダンスカンパニーの珍しいキノコ舞踊団ほかイベントも開催予定ですのでイベントオフィシャルサイトをチェックしてみて下さい。

新たな文化発信基地として生まれ変わろうとする街

原高史作品
原高史「Sings of Memory Project 旧赤坂図書館の窓」は原が地元赤坂住民の家を訪問しインタビューを行って集めた言葉と、原がイメージした絵によって構成される作品
今回の展覧会を通じて、今まで知らなかった街の姿を誰もが目にするはずです。今回展示される作品の中には、会期終了後も赤坂の街に継続設置されるものもあります。

赤坂が今後、東京における新たな文化発信基地として生まれ変わっていくようにという願いが込められた展覧会。作品は絵画や彫刻だけにとどまらず映像やパフォーマンスなど多岐にわたり、現代アートの最前線で活躍するアーティストらは個々の会場のもつ魅力や特質をいかした作品を展開しています。



【Akasaka Art Flower 08】

■開催時期 2008年9月10日(水)~10月13日(月・祝)
■開催時間 11:00~19:00
(各会場の最終入場は18:30まで、赤坂氷川神社の一部は17:00終了)
■開催場所 TBSを中心とした赤坂一帯 (TBS/赤坂サカスエリア内/旧赤坂小学校/赤坂氷川神社/島崎[元料亭]/赤坂五通り商店街ほか)
■入場料 パスポートチケット制(全ての会場共通)
一般/学生 1,000円
高校生 500円
中学生以下 無料
■主催  TBS
■共催  港区赤坂地区総合支所/赤坂商店街協議会
■特別協賛 日産自動車株式会社
■協賛  三井不動産株式会社/三井物産株式会社
■後援  TBSラジオ/BS-i
■協力  赤坂氷川神社/島崎/東京ミッドタウン
■デザイン協力 こどもごころ製作所
■アートディレクター 窪田研二(インディペンデントキュレーター)
■企画協力 ナンジョウアンドアソシエイツ
■問合せ 03-3461-0975(Akasaka Art Flower 08事務局)

詳しくは、イベントオフィシャルサイトをご覧下さい。



季節はすっかり秋めいてすごしやすくなりました。ゆっくりと赤坂を回りながらアートと街を楽しむ一日をすごしてみてはいかがでしょうか。

AllAbout「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!

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