アート・美術展/アート・美術展関連情報

2008年5月の展覧会・イベント情報(2ページ目)

月例のおすすめ情報をお届けします。世田谷美術館で開催されている横尾忠則の個展、森美術館で開催されている「ターナー賞の歩み」展、「GEISAIミュージアム2」など4件をご紹介。

執筆者:橋本 誠

英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展


ギルバート&ジョージ
ギルバート&ジョージ「デス・アフター・ライフ」
1984年/482×1105cm/写真に着色/大阪市立近代美術館開設準備室蔵

森美術館では、現代美術界で最も重要な賞の1つといわれるイギリスのターナー賞の歩みを紹介する展覧会が開催されています。

デミアン・ハースト
デミアン・ハースト「母と子、分断されて」
1993年/208.6×332.5×109cm(×2)、113.6×169×62cm(×2)/スチール、ガラス強化プラスチック、ガラス、シリコン、牛、子牛、ホルムアルデヒド溶液/アストルップ・ファーンリ近代美術館、オスロ蔵
同賞は、新しい美術の振興を目的とするロンドンのパトロン団体により創設され、テート・ブリテン(国立美術館)で1984年より実施されています。

50歳未満のイギリス人及びイギリス在住者を選考対象として、年1回数名のアーティストをノミネート。その作品を展示した上で、最終選考で1人の受賞者を選出しています。

イギリスでは毎年秋にこのターナー賞のことが話題にのぼり、授賞式もテレビ中継され、翌日の新聞では受賞者が大々的に報道されるなど、国民的な行事となっています。

この展覧会では、ターナー賞の歴代受賞者すべての作品を一堂に集める史上初の試みとなります。会場に並ぶ作品は、そのままイギリスの現代美術の流れでもあるわけですが、ギルバート&ジョージデミアン・ハーストヴォルフガング・ティルマンスなど、その多くのアーティストがその後世界的な活躍をしています。

いかにこの賞が現代美術の振興に役立ってきたのかということを知る意味でも、見逃せない展覧会です。



【英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展】

■会期  2008年4月25日(金)~2008年7月13日(日)
■会場  森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階)
■開館時間
 [月・水-日] 10:00~22:00
 [火]  10:00~17:00(4/29、5/6は22:00まで)
 ※いずれも入館は閉館時間の30分前まで
■休館日 なし(会期中無休)
■入場料
 一般 1,500円
 高校・大学生 1,000円
 子供(4歳以上-中学生) 500円
■主催  森美術館/テート・ブリテン/ブリティッシュ・カウンシル/朝日新聞社
■後援  外務省
■助成  大和日英基金/グレイトブリテン・ササカワ財団
■特別協賛 八木通商株式会社/マッキントッシュ リミテッド
■協賛  ロイヤルバンク・オブ・スコットランド/アール・ビー・エス証券会社
■協力  日本航空/ニコラ・フィアット/ボンベイ・サファイア
■問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

詳しくはターナー賞の歩み展 オフィシャルサイトをご確認ください。

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