幾何学的に描いたモンドリアン
『ピート・モンドリアン―1872-1944』TASCHEN |
カジミール・マレーヴィッチ 《Landschaft》 1909年 |
いずれも、絵の中で現実世界の再現を行うのではなく、色や形などの造形要素だけで自立的な表現世界を作り上げるという方向性を明確に打ち出したものです。
これに対して、同様に現実の再現性を否定しながらも、絵画の自立性を求めるのではなく、人の心のなかの未知の世界を探るという方向性が、既にご紹介したダダやシュルレアリスムの運動へとつながっていきます。
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- アート at ドリアン…西洋美術史の運動様式に沿って説明と画像を掲載しているサイト。
いかがでしたでしょうか。「巨匠で見るアート:近・現代編」はひとまずこれで完結です。
次回からは「古代・中世編」をお届けする予定です。お楽しみに!