アート・美術展/アート・美術展関連情報

2007年6月の展覧会・イベント情報(2ページ目)

2007年6月の展覧会・イベント情報をお届けします。ポーラ美術館の開館5周年企画展、ル・コルビジェ展、ジャウメ・プレンサ展、身体をテーマにした企画展の4本をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

ル・コルビュジエ展:
建築とアート、その創造の軌跡


ロンシャンの礼拝堂
《ロンシャンの礼拝堂(ロンシャン、フランス)》1950年
(C)FLC
続いてご紹介するのは、六本木の森美術館で開催されるル・コルビュジエ展です。

ル・コルビュジエ(1887-1965)は、スイスで生まれ、主にフランスで活躍した建築家で、2007年に生誕120周年を迎えます。

彼は近代化の流れにともない、建築設計、都市計画にも合理性を追求する考えを主張し各国へ影響を与えた一方で、晩年には独自の造形を追求した建築作品を発表するなど20世紀の建築界を牽引するような業績を残したことから、「建築界の巨人」「近代建築の始祖」「20世紀最大の建築家」などといった呼称を冠せられています。

ヤノベケンジ
《赤いバイオリンのある静物》1920年/100×81cm/油彩、カンヴァス
(C)FLC
また、彼は多くの絵画や彫刻を生み出した一人の画家としても知られています。

本格的に建築の仕事を手がけるようになってからも制作活動を続けており、芸術的な造形を実現した建築作品を発表していることからも分かるように、彼にとって絵画はインスピレーションの源泉であり、自己を探求する場でもあったと言われています。

この展覧会では、ル・コルビュジエの主要な建築作品、絵画や彫刻作品が展示され、アートと建築の創造者という総合的な観点で紹介されます。

見どころは彼が手がけた集合住宅「マルセイユ・ユニテ」のメゾネットタイプ(2階建てアパートの内部)と、彼の終の棲家で日本初公開となる「カップ・マルタンの休暇小屋」が実寸大で再現された空間。

ル・コルビュジエの世界を実体験しながら知ることができる、またとない機会となりそうです。



【ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡】

■会期  2007年5月26日(土)~9月24日(月・祝) ※会期中無休
■会場  森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
■開館時間
 [月・水-日] 10:00~22:00
 [火] 10:00~17:00
 ※入館は閉館時間の30分前まで
■入館料
 一般  1,500円
 学生(高校・大学生) 1,000円
 子供(4歳以上-中学生) 500円
 ※展望台 東京シティビューとの共通チケット
■問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催  森美術館/ル・コルビュジエ財団/NHK/読売新聞東京本社

詳しくはル・コルビュジエ展 オフィシャルサイトにて。

次のページでは、月島のミュージアムでの展覧会!
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