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アンディ・ウォーホルとポップ・アート(3ページ目)

1960年代に台頭したポップ・アート。その代名詞的存在であるアンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインの作品とポップ・アートの系譜をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

「ファクトリー」で大量生産された作品

1963年、彼はニューヨークにスタジオを構え、これを「ファクトリー」と呼びます。制作のための労働者を雇い、様々な作品を制作していきました。その勢いは正に「工場」の大量生産だったと言ってもよいでしょう。

特にシルクスクリーンの作品は多く制作されました。シルクスクリーンは、版材にシルクの布を使った印刷方法で、簡単に多色刷りができるプリントゴッコのような手法です。作品そのものを様々なパターンで量産するウォーホルにとっては最適な手法でした。

どれほどの作品が制作されたかというと、例えば1967年に発表されたマリリン・モンローの作品は刷数だけでも250点、総数では2500点にも上るそうです。

絵は無理でも、プリントなら誰もが買える価格を設定することができます。今では当たり前のように版画の作品やポスターが売られていますが、その原点はウォーホルの作品にあったと言ってもよいでしょう。

もちろん、今となってはそのウォーホルの作品はとても一般の人間が買える価格ではありませんが…

最後のページでは、ウォーホル以外のポップ・アーティストをご紹介します!
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