文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
2006年5月のおすすめ展覧会・イベント情報をお届けします。- カルティエ現代美術財団コレクション展(1p目)
会期 2006年4月22日(土)~7月2日(日)
会場 東京都現代美術館 - プラド美術館展
会期 2006年3月25日(土)~6月30日(金)【東京展】
会場 東京都美術館(以後大阪へ巡回) - 武満徹-Visions in Time
会期 2006年4月9日(日)~6月18日(日)
会場:東京オペラシティアートギャラリー - イメージフォーラム・フェスティバル2006
会期 2006年4月30日(日)~5月7日(日)【東京会場】
会場 パークタワーホール(以後各地を巡回)
カルティエ現代美術財団コレクション展
(C)Ron Mueck Photo (C)Patrick Gries |
カルティエのコレクションは、その質の高さと独特の収集方針で知られています。まず、多くがアーティストへ特別に注文された作品であること。作品のコンセプトから実現まで、カルティエが作品創造へ全面的に関わりながら制作されます。これにより、他では見られない貴重な作品が生まれます。
また、コレクションには毎年、国際的な委員会によって審査された作品が加えられます。世界各国のトレンドと評価をいち早く、確実に反映しているのです。こうして集められた作品は、なんと1000点以上、アーティストは300名以上に上るそうです。立派な現代美術館並みの収蔵規模ですね。
パナマレンコ《パナマ、スピッツベルゲン、ノヴァ・センブラヤ》1996年 (C)Panamarenko Photo (C)Andre Morin |
ベルギー生まれのアーティスト、パナマレンコの作品は少し頼りない形をした潜水艦です。パナマレンコは人間の技術と自然科学が創り出す世界をテーマにしているアーティストで、飛ばない人力飛行装置やいびつな形をしたUFOなど、実用性はなさそうだけれどもどこか親しみを持ってしまう造形の作品を制作しています。この潜水艦は決して動くことはありませんが、その詩的なコンセプトと造形が、私たちを想像上の旅へと誘う作品です。
マーク・ニューソン《ケルヴィン40》2004年 (C)Marc Newson Ltd. Photo(C)Daniel Adric |
他にも、写真家・森山大道による日本初公開の作品や、サラ・ジーによる高さ19mのインスタレーションなど見ごたえのある様々な作品が展示されます。規模、内容共に充実のコレクション展。必見です!
【カルティエ現代美術財団コレクション展】
■会期 2006年4月22日(土)~7月2日(日)
■会場 東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1 木場公園内)
■休館日 毎週月曜(5月1日は開館)
■開催時間 10:00~18:00(入場は閉場の30分前まで)
■入場料 ( )は団体料金
一般 \1,500(\1,400)
学生 \1,000(\900)
中学生・高校生・65歳以上 \500(\400)
■問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本経済新聞/カルティエ現代美術財団
■特別協力 カルティエ
■特別協賛 ビー・エム・ダブリュー株式会社
詳しくは東京都現代美術館ホームページにて。
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