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マグリットのシュールな世界(4ページ目)

「巨匠で見るアート」シリーズ。第1回はベルギー生まれの作家、ルネ・マグリットとシュールレアリスム運動をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

様々なシュールレアリスム作家

そういったわけで、ブルトンの『シュールレアリスム宣言』の中には、自動デッサンによる作品を制作する画家だけではなく、マルセル・デュシャン、マン・レイ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フランシス・ピカビア、ジョルジュ・デ・キリコ、パウル・クレーなど様々な美術作家の名前が見られます。

宇都宮美術館が所蔵するパウル・クレー作品へのリンクこちらから>>

その多くはもちろん「宣言」以前からすでに作品を発表していたわけで、「宣言」出版の時点でシュルレアリスムの作家として一概に扱うのはいささか強引ではありますが、元々ブルトンとかなり近い考えを共有していたと言えるでしょう。

シュールレアリスム作家の作品を収蔵する主な美術館

他にもたくさんの美術館がシュールレアリスム作家の作品を収蔵していますので、常設展やホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

・関連サイト FONDATION RENE MAGRITTE……マグリット・ファウンデーションオフィシャルサイト(英・仏語のみ)。
・関連サイト ALLPosters.com / Magritte……ポスター販売のサイト。Magretteの作品画像が見れます。
・関連サイト ピースフル・アート・ランド びそう/シュルレアリスム……トビー高橋氏による、様々な美術家データ、美術運動についての評論。シュルレアリスムについてのページ。



いかがでしたでしょうか。今回はご紹介できませんでしたが、シュールレアリスムの試みは、写真や映像といった分野でも成果を残し、現代美術に大きな影響を与えました。現代でも、シュールレアリスム的な作品を目にする機会がよくあると思います。

「この作品は、少しおかしいな?」と思ったら、視点を変えてシュールレアリスム的かどうか、なんて考えてみてはいかがでしょうか。鑑賞の幅が広がると思います。

「巨匠で見るアート:近・現代編」の次回は、シュールレアリスム運動にも関わり、現代美術に大きな影響を与えたマルセル・デュシャンについて特集します。お楽しみに!
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