電子マネーにはICカード型とサーバー型がある

電子マネーとは、硬貨や紙幣を使わずに、金銭的な価値を持った電子的なデータをやりとりする、新しいタイプのお金といえます。この電子マネーには、ICチップにバリューを入れてやりとりをするICカード型とインターネットの中でやりとりするサーバー型があります。最近増えているのが、ICカード型の電子マネーで、クレジットカードと同じようなプラスチックカードにICチップを埋めこんだものを使い、チップにバリューをチャージ(入金)することで、繰り返し利用できるのが特徴です。
 

かざすだけで決済が完了する仕組みの不思議

我が国では、非接触IC(フェリカ)を使ったタイプが主流で、読取機にかざすだけで決済や改札入場などをおこなってくれます。かざすだけで手軽に買い物ができたり、電車に乗ったりできますから、その気軽さもあって電子マネーが普及したといえるでしょう。非接触ICの載ったカードを読取機に10センチメートルくらいの距離に近づけると、支払いが行なわれます。非接触ICは読取機の発する電磁波を受けることで自らもアクティブになり、接触しなくても情報を発信する仕組みになっているからです。そのためカードの中には電磁波を受けやすいように木の葉型のアンテナが入っています。

9種類の電子マネーが我が国には出回っている

最初に登場した電子マネーは、2001年11月に生まれたEdyでしたが、現在までに普及した主要な電子マネーは、Suica、PASMO、ICOCA、nanaco、WAON、iD、QUICPay、VISAToch/Smartplus、PiTaPaの9種類。どれもフェリカを採用しているのが特徴で、すでに国内で約1億枚枚出回っています。
 

精算方式からプリペイド型とポストペイ型の二つがある

電子マネーは精算方法から二つに分けることができます。事前に現金をチャージ(入金)しておく「プリペイド(前払い)型」と支払いは利用後という「ポストペイ(後払い)型」です。どちらのタイプも現金を持ち歩かなくてよいのが大きな利点となっています。さらにキャッシュレスな手軽さに加え、約1秒たらずという決済スピードの速さが一番の魅力といえるでしょう。
 

毎日の暮らしを変える電子マネーのチカラ

この処理スピードの速さは、鉄道系電子マネーでとくに威力を発揮しています。電子マネーが登場して以来、朝夕の駅のラッシュで、改札口に人々が滞留することがなくなりました。いまはみな整然と進むようになっています。

昼食時のコンビニの風景も変わりました。電子マネーなら素早く決済できるため、コンビニのレジ前に長い行列を作って並ぶ必要がなくなったのです。しかも、小銭を払ったり、受け取る煩わしさがありません。また、電子マネーの種類によっては、ポイントが効率よく貯まったり、割引やクーポンをもらえたりするので、さらにお得になっています。事前に登録しておくと、毎日のお得情報(割引やボーナスポイント、推奨商品)をこちらの嗜好にあわせてメールで知らせてくれますから、欲しいものを逃すことなく購入できて便利です。

電子マネーは3000円以下の買い物に向いている

電子マネーは本来単なる決済手段のひとつに過ぎなかったのですが、いまでは、ポイントで実利を獲得する貴重な機会となっています。しかも、その還元率が高いので、利用者の関心を一気に集めています。しかし、そのポイントやマイルで得をするには、自分のもっている電子マネーがどんなサービスを提供しているかを知っておく必要があります。

よく誤解されるのが電子マネーで高額な買い物をすることです。電子マネーは基本的に3000円以下の小額の買い物に使うものと考えてほしいものです。とくにプリペイド型の場合は、最大2万円から5万円までしかチャージできませんから、10万円の買い物には向いていません。3000円以下の買い物は電子マネーで、それ以上はクレジットカードで支払というふうに使い分けるのが賢明でしょう。
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