マコトフジムラさんは、1960年ボストン生まれで、バックネル大学卒業後、文部省留学生として東京芸術大学日本画科で学び、現在はニューヨークを拠点に多岐に渡り活躍中です。今回の文化担当顧問就任により、今後の日本文化と米国文化のより密接な交流が期待されます。
文化担当顧問の仕事や抱負についてマコトフジムラさんにお聞きしました。
▼ホワイト・ハウス文化担当顧問とは?
National Endowment of the Arts(NEA)のポリシーを決める団体が文化担当顧問です。NEAは日本でいう「文化庁」のような組織です。
文化担当顧問を選任するのはホワイト・ハウスで、アメリカの文化を代表する芸術家、もしくは芸術関係の貢献者のなかから大統領が直接選びます。
任期は6年で、過去にジョン・スタインベック、リチャード・ディーベンコーン、レオナルド・バーンスタインなど、アメリカの文化を代表する芸術家達が選ばれています。
3人の上院議員、3人の下院議員、そしてファーストレイディーは顧問とともにアドバイスしますが、14人の顧問に最終的な決断がまかされます。そのポリシーがチャアマンの決断によって決定となります.
NEAには1億3千万ドルの予算があります。その予算をどのようにして、文化、芸術の発展のために使うかという決断も顧問の責任の範囲にあります。
年3回のミーティングはホワイト・ハウスの一部で行われますが、大統領施設とは別の建物で行われます。
▼今後の抱負は?
今の私の作品、また芸術家としての方向性は、文部省奨学生として東京芸術大学に留学した体験が土台となっています。
その経験から若い芸術家にとってのサポートの必然性を強く感じています。それをポリシーの一部として打ちだしていきたいと思います。
もう一つは、アメリカの文化が日本の文化の影響を受け、今、新しい交流の場ができはじめている現在、これからの文化はボーダーレスの文化でもあり、新たな文化の見かたも大切だと思います。
▼3月のシンポジウムの際、来日なさいますね
日本画のシンポジウムです。新しい日本画についての集まりになりそうです。→詳細
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