デジタルカメラ/デジタルカメラの基礎知識

高速? 低価格? SDメモリーカードの選び方(2ページ目)

コンパクトスタイルのデジタルカメラにおいてメモリーカードは事実上、SDカードが標準となっている。かつてのようにメモリーカードの種類で迷うことはほぼなくなった。しかし、いくつか購入する際のチェックポイントはまだ存在するのである。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

CLASS6なら連写速度も上昇するの?

真ん中左側に書かれているCの中の数字が速度となる。CLASS10は現在の規格では最高速。

真ん中左側に書かれているCの中の数字が速度となる。CLASS10は現在の規格では最高速。

もうひとつの違いは速度だ。カードに書かれているCLASSxという表記は、「最低でもこれだけの速度でデジカメからメモリーカードへの転送を保証します」というもので、実際の速度を規定しているものではない。

それでもこのCLASSの数値が高いものであればあるほど、高速であるのは間違いのないところだろう。

だが、しかしである。実はコンパクトスタイルのデジタルカメラにおいては、撮影の速度はメモリーカードの速度に一切依存しない。少なくとも依存しないものがほとんどだ。

もちろん、筆者とてすべてのデジタルカメラで検証したわけではないので、100%の断言はできないがほとんどのデジタルカメラではそうなっている。

高級機でもエントリークラスのものでも、メモリーカードの速度によって連写枚数が変わるようなことはない。

では、高速カードがコンパクトスタイルではなんの意味もないのかというと、そういうわけではない。

動画撮影、特に最近流行の1280x720や、1920x1080といったHD動画撮影には高速カードが必要となる。動画撮影というものはデータを連続でメモリーカードに書き込まなければならない。そのため、最低でもCLASS6、できればCLASS10のメモリーカードが必要となるわけだ。

また、もうひとつ考慮しておきたいのは将来にデジタル一眼カメラにステップアップした際のことだ。

コンパクトスタイルのものとは異なり、デジタル一眼カメラであればエントリーモデルであっても、カードの速度に大きく依存するようになる。特にRAWで撮影(参照ガイド記事:RAWデータで撮影する際の利点と弱点とは?)する場合、メモリーカードの速度はかなり大きな要素となる。
近い将来、デジタル一眼カメラにも手を出したいと思っているのであれば、高速カードを購入しておくべきだろう。

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