大島弓子『グーグーだって猫である』
<DATA>タイトル:『グーグーだって猫である』出版社:角川書店著者:大島弓子価格:1,155円(税込) |
グーグーのなき声はニャーじゃなくてんるる。口をあけないので、そう聞こえるという。独特の模様や仕草も細かく描かれていて、グーグーの人となりならぬ猫となりが鮮やかに思い浮かぶ。ゆったりとした雰囲気もいい。
病気で手術をすることになったとき、猫のその後のことを考える場面は、淡々と描かれているがゆえに胸を打たれる。
現在第4巻まで刊行され、家族も増えてなんと13匹に。手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、この秋に小泉今日子主演で映画も公開される話題作だ。
次ページでは猫絵本の名作を。