月曜日は生き生きと仕事して若返る安野モヨコ『働きマン』
週刊『JIDAI』の編集者・松方弘子を主人公にさまざまな“働く人”の姿を描く。10月から菅野美穂主演でドラマ化も決定。 |
主人公は28歳の週刊誌編集者、松方弘子。後輩から“働きマン”と呼ばれるほどワーカホリックで、能力もある。スクープをとるためなら、デートの約束も迷わずキャンセル。でも、
迷わず仕事をとる自分がかっこいいなんて思ってない(全く)
そんな彼女が内部告発を決心した政治家秘書、やる気のない新入社員、偏屈な張り込み専門記者、過去の実績にとらわれている人気作家など、さまざまな“働きマン”に出会って仕事とは何かを考えていきます。がんばりすぎの松方に感情移入できない人も、他の登場人物の中に好きな仕事人が見つけられるはず。
間にインタビュー形式でその回クローズアップされる人物の仕事への想いが書かれるところも面白い。
私自身がいろんな人にインタビューをしていて感じるのは、何の職業であれ、仕事が充実している人は実年齢よりも確実に若く見えるということ。それは毎日が刺激的だからではないでしょうか。
<DATA>
タイトル:『働きマン』1巻
出版社:講談社
著者:安野モヨコ
価格:540円(税込)
※現在4巻まで発売中
火曜日は少女の頃を思い出せる学園小説をどうぞ。