直木賞候補作決定!
平成15年度上半期 第129回直木賞候補作が発表された。候補作は以下のとおり。
伊坂幸太郎 『重力ピエロ』
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石田衣良 『4TEEN フォーティーン』
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宇江佐真理 『神田堀八つ下がり』
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真保裕一 『繋がれた明日』
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東野圭吾 『手紙』
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村山由佳 『星々の舟』
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発表は、7月17日だが、さあ、どうなるか?
ここは、気楽な一読者として、無責任に、予想などをしてみたい。
■真保裕一、東野圭吾、二度目の対決。作品に共通項あり。軍配は?
今回の候補作家の中で、初のノミネートは、伊坂幸太郎と村山由佳のみ。以外の方は、誰がとっても、「○回めの正直」である。
まずは、『ホワイトアウト』『秘密』と、その作品が映画化され、メジャー感の強い真保裕一、東野圭吾。真保裕一は、『ボーダーライン』が第122回候補となったのを皮切りに、『ストロボ』(第123回)『黄金の島』(第125回)と三度ノミネートされている。東野圭吾は、『白夜行』(第122回)『片思い』(第125回)と、こちらも、三作が過去に候補に上っている。
こうしてみると、この二人は、第125回に続いて二度目の対決、ということになるわけだが、今回の候補作には、偶然にも共通項がある。どちらも、罪を犯して刑に服した人間及びその家族の葛藤を描いている点だ登場する点だ。真保裕一の『繋がれた明日』の主人公は、殺人の罪を犯し仮釈放となった男。方や、東野圭吾の『手紙』は、兄が強盗殺人を犯し、「犯罪者の肉親」となった主人公の葛藤を描いた作品だ。さあ、どちらに軍配が上がるか?