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ミニベロとは?今おすすめの折りたたみできる5台

キュートなルックスとキビキビとした走行感から、街乗り自転車として根強い人気を誇るミニべロ。今回はそんなミニベロの中からおすすめのモデル5台をピックアップ。自転車として優れていることはもちろん、「生活を豊かにしてくれるミニベロ」をキーワードに選んでみました。

執筆者:All About 編集部

そもそもミニベロとは?

ミニベロとは、ロードバイクやクロスバイク(主に700Cサイズ)、MTB(主に27.5、29インチサイズ)に比べて、径の小さい車輪を採用する自転車のことで、おおむね8インチから24インチというのが一般的なサイズです。見た目通り、コンパクト車体は持ち運びやすく、小回りが利き、収納スペースを食わないというのが何よりのアドバンテージ。

また、小径ホイールは慣性モーメント(停止しているときは止まり続けようとする力、回転しているときは回転し続けようとする力のこと)が小さいため、漕ぎ出したときのレスポンスが鋭く加速しやすいのが特徴。これは、野球のバットを短く持つと、素早くスイングできるのと同じ原理だとイメージしてもらえると理解しやすいでしょう。反面、同じ理由から、高速で巡航するような走り方は苦手。ミニベロがストップ&ゴーを繰り返す街乗りに適しているといわれる所以です。

タイヤサイズに注目

先にも書いたように、ひと口にミニベロといっても8インチから24インチまで沢山のホイールサイズがあります。ただ、個人的にはミニベロらしい取り回し性、携帯性とファーストバイクとしての使用にも耐えうる走行性能がバランスするのは、おおむね16~20インチサイズのホイールを採用するモデルだと思ってます。

「ミニベロは沢山こがないとスピードが出ないのでは?」

スポーツサイクルをこれから始めようとする人は、こんなことを思うかも知れません。しかし、これは誤解です。自転車のスピード(最高速)を決定するのはギア比であり、ホイールサイズではないからです。ミニベロは車輪径が小さい分、ギア比を高く設定しているので、ロードバイクやクロスバイクのような高速走行も可能です。

しかし、巡航速度となると(他の条件が一定なら)、それらのバイクに劣ります。小さい車輪は慣性が小さく、路面のギャップを拾いやすいため、どうしてもスピードを持続させにくいというのがその理由です。もちろん、ホイールサイズが大きくなるほど長距離特性は高くなるので、もしそういった使い方を念頭にしているなら、20インチ以上のモデルがおすすめです。

ちなみに、ミニベロの20インチホイールには、リムの規格によって406と451という2種類のサイズがあります。それぞれ、タイヤとチューブに互換性がないので注意しましょう。走行性能を重視したモデルには、少し径の大きい451サイズが多く採用されています。

折りたたみ機構

ミニベロのアドバンテージである携帯性を、さらに活かす仕組みが折り畳み機構です。フォールディングバイク(折り畳み自転車)は車輪を外すことなく、少ない工程でコンパクトに収納することができるため、専用袋に入れて電車や飛行機で自転車を運ぶ、いわゆる「輪行」も気軽に行うことができます。

その反面、フレームなどに折り畳みのための可動部を設けなければいけないため、非折り畳み自転車と比較すると車体剛性がどうしても不足しがちになります。車体剛性というのは、走行性能に大きな影響を及ぼすファクター。もし、輪行などを頻繁に行いたいなら、フォールディングバイク。そうでないなら、折り畳み機構のないミニベロを選ぶようにするのが、スマートな選択といえるでしょう。

ひと口にミニベロといっても、折り畳み機構をもつフォールディングバイクから、ロードバイク顔負けの走行性能をもつモデル、8インチの超小径から24インチのちょい小径までタイプは様々。それだけに、わずか5台に絞って推薦するというのはなかなか難しいですが、ここでは完成度だけではなく、「生活を豊かにしてくれるミニベロ」をひとつのキーワードとしてピックアップしてみました。

走って運べるオールラウンダー!「R&D バーディー・クラシック」

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SPEC フレーム:アルミニウム カラー:キャンディレッド、キャンディブルー、パールホワイト、スコッチブライト タイヤ:マキシス BIRDY 18x1.5インチ ドライブトレイン:シマノ・アセラ 1×8速 車体重量:10.9kg


フォールディングバイクの定番モデルですが、1996年の登場から現在に至るまでスポーティなフォールディングバイクの代名詞として定評を得ています。その理由はメインフレームを折らずに畳める独創的な折り畳み機構。

これによって、脚力を余すことなく車輪へと伝えられる。高いフレーム剛性を確保しているのです。一見、昔からカタチが変わっていないように見えますが、メインチューブを大径化するなど、各部は大幅にブラッシュアップ。前後にサスペンションも装備され、ロングライドなど、メインバイクとしての使用にも充分対応できます。

他の追随を許さない圧倒的コンパクトさ!「ブロンプトン M3L」

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SPEC フレーム:クロモリ&スチール カラー:ホワイト、アイボリー、レーシンググリーン、テンペストブルー、レッド、チェリーブロッサム、オレンジ、ベリークラッシュ、ラグーンブルー、ターキッシュグリーン、ライムグリーン、RAW タイヤ:16x1 1/4インチ ドライブトレイン:スターメーアーチャー 内装3段変速 車体重量:11.5kg


こちらも30年以上の長い歴史をもつ定番のフォールディングバイクですが、いまだその魅力は色褪せません。ブロンプトン最大の魅力は、何といっても折り畳み易さと畳んだときの圧倒的なコンパクトさ。わずか数十秒で、車輪+α程度の大きさになる折り畳み機構は、いまだに他車の追随を許さない唯一無二のものとなっています。

また、車輪サイズが16インチと小さめながら、長いホイールベースによって安定感のある走りを実現。アップライトなポジションなので、スポーティに走るというより、のんびりペースの街乗りやサイクリングを楽しむのがいいでしょう。ちなみに生産はすべてロンドンの自社工場で行われています。

フォールディングバイク+ロングツーリングという新機軸!「ターン ヴァージュS27h」

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SPEC フレーム:アルミニウム カラー:ブラック タイヤ:シュワルベ ビッグアップル20x2.00インチ ドライブトレイン:SRAMX7 3×9速 車体重量:11.3kg


ミニベロがストップ&ゴーの多い街中を走るのに適した自転車であるというのは先にも記した通り。ところが、このヴァージュ S27hはパニアバッグが装着できる前後ラックやハブダイナモ、27段変速などを標準装備。ロングツーリング用フォールディングバイクとして異色の存在感を放っています。

北海道やしまなみ海道といった遠方のフィールドまで輪行し、現地でキャンプツーリングを楽しむ。フルサイズのモデルではなかなかできない、そんなアクロバティックなツーリングスタイルを可能にしてくれます。以前、輪行がしやすいようフォークが簡単に抜ける構造になっていたランドナーという自転車が流行しましたが、このモデルはいわばその現代的版といえるでしょう。シートポストにエアポンプを内蔵。

太いタイヤでガンガン走れる楽しさ!「ライトウェイ グレイシアSW」

PEC フレーム:6061アルミニウム カラー:ミラクルオレンジメタリック、マットブラック タイヤ:ケンダ K-1046 20×1.95インチ ドライブトレイン:シマノ・ターニーTX 1×8速 車体重量:11.3kg

PEC フレーム:6061アルミニウム カラー:ミラクルオレンジメタリック、マットブラック タイヤ:ケンダ K-1046 20×1.95インチ ドライブトレイン:シマノ・ターニーTX 1×8速 車体重量:11.3kg


ミニベロは加速に優れ小回りが利く反面、ギャップを拾いやすく、荒れた路面や段差の多い場所では、ストレスが溜まることがままあります。グレイシアSWは、スイングショックと呼ばれるフロントサスペンションと、20×1.95インチのワイドタイヤを装備することで、そんなミニベロの弱点を解消したモデル。

エアボリュームの大きいタイヤは、空気圧を下げてもパンクしにくく、その分乗り心地をソフトにすることができるからです。このバイクに乗ると、快適性や走破性という要素が、自転車を楽しく乗るうえでいかに大切かがはっきり分かるでしょう。

太いタイヤは転がり抵抗が大きいため、高速走行こそ苦手ですが、河川敷の砂利道や土手などを気を使わずに走れる喜びは、他に代えがたいものがあります。繊細なコントロールが可能なディスクブレーキもじつはミニベロにぴったりです。

クルマに替わる交通手段としてのミニベロ「ルイガノ LGS-MV カーゴ」

R

PEC フレーム:6061アルミニウム カラー:LGホワイト、LGレッド、LGブラック タイヤ:ケンダ20×1.95インチ ドライブトレイン:シマノ・ターニー 1×7速 車体重量:14.4kg


重心が低いというミニベロの特徴を活かし、優れた実用自転車に仕立てたのがこのモデル。ホイールベースをうんと伸ばし、車体の安定性を確保する一方、フレームと一体となった頑丈なリアキャリアを装備しています。もちろん、泥除けや安定性の高いスタンドといった、日常使いに必要なパーツも標準装備。

リアキャリアの耐荷重は40kgもあり、これまでの自転車では考えられない重い荷物も難なく積むことが可能です。近年、クルマに替わる交通手段として注目される自転車ですが、スポーツサイクルの走行性能に、ママチャリ以上の実用性を併せ持つこういったバイクはこれからが「旬」といえるでしょう。

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