水の都を見守る古き城、松江城へ
今回の行き先は【島根】
水の都を見守る古き城、松江城へ
島根県の県庁所在地でもある松江は、宍道(しんじ)湖と中海にはさまれていて、川が縦横に走る水の都。その都を見守るように立つ松江城は、松江を代表する観光スポットの一つとして、どの季節でもたくさんの人が訪れています。
今回は400年の歴史をくぐりぬけてきた松江城をご紹介します。天守閣だけでなくお濠をまわる遊覧船でものんびりと楽しめますよ。
千鳥城と呼ばれる美しい城に登る
本丸から眺める松江城。山陰地方で江戸時代の天守閣が唯一残る城です(2008年3月撮影)
特に松平氏は、徳川家康の孫にあたる松平直政から始まり、明治維新の廃藩置県に至るまで230年以上にわたって松江を治めました。特に七代藩主 松平治郷(はるさと)は、不味公(ふまいこう)と呼ばれ、茶道や和菓子など松江の文化に大きな影響を残しています。
2001年に復元された南櫓、中櫓とその奥に見える天守閣(2008年3月撮影)
その後、廃城令の折に壊されてしまった南櫓、中櫓、太鼓櫓が1世紀以上の時を経て2001年に復元され、お濠端からの城の眺めがいっそう引き立つようになりました。
松江城天守閣から眺める宍道湖(2008年3月撮影)
天守閣から南西の方向を見ると、静かな湖面をたたえる宍道湖がすぐ間近に見えますよ。
大きな湖のそばにあるお城は、琵琶湖の畔にある彦根城、長浜城(いずれも滋賀県)など意外と少ないので、貴重な風景と言えますね。