さて今回は、ご好評をいただいた「ヨーロッパ映画のイケメンたち」に続きましてアメリカ映画から、時間をリバースして往年のハリウッドスターのイケメン4人を紹介します。トップバッターはこの青春スターからです。
永遠の輝きを放つ彗星
ジェームズ・ディーン
永遠の青春スター、ジェームズ・ディーン イラスト:Koji Shiga |
1954年エリア・カザン監督の『エデンの東』に主演し、翌年封切られると、たちまち世界中の若者に爆発的な人気を博し、続く『理由なき反抗』に主演、ハリウッドの雰囲気に馴染めず撮影直前に失踪騒ぎを起こしたりしました。
『エデンの東』のジェームズ・ディーン イラスト:Koji Shiga |
たったの一年間だけハリウッドの星となったジミー! 彼が生きていたら、その後のハリウッド映画にどれだけの影響を与えたか計り知れません。
【関連リンク】
ジェームズ・ディーン出演
『エデンの東』
『理由なき反抗』
『ジャイアンツ』
時代を滑走した天才アクター
モンゴメリー・クリフト
1920年、ネブラスカ州オマハ生まれ。13歳でブロードウェイで初舞台を踏み多くの作品で主演を演じました。天才少年のほまれ高く、映画界入りまでをニューヨークで過ごします。1948年、ジョン・ウェイン主演の『赤い河』で映画デビュー。同年の『山河遥かなり』でアカデミー賞にノミネートされます。その後、『陽のあたる場所』、『地上より永遠に(ここよりとわに)』と三たびアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、演技派二枚目俳優として大活躍します。
『陽のあたる場所』のモンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラー イラスト:Koji Shiga |
1950年頃から大腸炎などの病魔に襲われ、逃避するかのようにアルコールとドラッグに溺れだし、更に1956年に交通事故に遭い顔面を負傷。16万ドルの映画出演依頼を断り、週給100ドルの映画に出演したり、ロケ先で裸で歩いたりとの奇行も伝えられました。原因はエリザベス・テイラーへの失恋との噂です。しかし、1959年にはテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化『去年の夏 突然に』、1961年にはマリリン・モンロー、クラーク・ゲイブル主演の『荒馬と女』に出演と完全復活。ノーギャラで出演した『ニュールンベルグ裁判』でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、その後の活躍も期待されましたが1966年、心臓発作で死去しました。
【関連リンク】
モンゴメリー・クリフト出演
『赤い河』
『山河遥かなり』
『陽のあたる場所』
『地上より永遠に』
『去年の夏 突然に』
『ニュールンベルグ裁判』
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