第1位:『ニュー・ワールド』
二人の男と二つの文化に心揺れる女の叙事詩
信念を持って生きていても、時に迷う選択を迫られる局面が起こり得ることを見せる『ニュー・ワールド』 |
木々のざわめき、自然の光、虫の声……。 これらは本来、映画ストーリーテリングの脇役的存在である美術、カメラ、録音等のスタッフワークの美しさが、観る者の心を浄化してくれます。物語を追うことに脳を使わず、ただただ映像に身を委ねる映画ならではの美体験に涙することでしょう。
・2005年/アメリカ映画
・上映時間:135min
・監督:テレンス・マリック
・出演:コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、クリスチャン・ベイル
さて、BEST5中4本がアメリカ映画に集中、日本映画を1本も入れられなかったことが残念でしたが、7月に公開されたオダギリ ジョー主演の『ゆれる』が、心の危うさと偏見というフィルターで人を判断する怖さを描いた秀作でした。下半期の上位確実です。
年明けには「2006年公開作のBEST10」を発表いたします。上半期の5本から何作品が年間のBEST10に入るでしょうか? みなさんも、2006年公開作品から年間のBEST10を選んでみませんか?
【関連リンク】
『ニュー・ワールド』
『ホテル・ルワンダ』
『ブロークン・フラワーズ』