落語のオマージュが詰まった「男はつらいよ」
渥美清演じる寅さんは落語に登場してくる主人公そのものです。 |
この設定やストーリー展開は、多くの古典落語とほとんど同じです。また、寅さんをはじめとする登場人物達が落語の登場人物と同じく、とても身近に感じなんだか憎めない。
こうして「男はつらいよ」を見ると、この映画が古典落語をベースとして作られ、山田監督の落語へのオマージュたっぷり詰まっていると、感じます。それは、山田監督が落語と密接な関係があるからだと思います。
新作落語も手がける山田洋次監督
放蕩かっぽれ節―山田洋次落語集 (ちくま文庫) (文庫) :五代目・柳家小さんに書いた「真二つ」(御利益) は名作です。 |
数年前には、横浜のにぎわい座で「山田洋次寄席」と題して、五代目柳家小さんの為に書いた新作落語を快楽亭ブラック、柳家喬太郎、柳家花緑、立川志の輔、演じていました。近年、山田洋次の落語が、再注目されているようです。
最近はあまり、落語の原作を作成していないようですが、落語ファンとしてはぜひ、映画だけでなく、もう一度、山田ワールドがたっぷり詰まった落語を作ってもらいたいもです。
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