『出口のない海』製作発表会見
映画出演については「時代物の依頼がくるものと思っていたところ、普段と違う役柄のオファーに、ありがとうございます」という感じだとか。「初めてのことで分からないことだらけなので、皆さんに教えていただいて期待に応えられるようにしたい」と。 元高校球児役「髪の毛が短すぎるので、なるべく伸ばさないといけないんです。あと…痩せようかと」と真剣な表情で。 「人間魚雷に載せられる―今の時代の人が突きつけられたら出来ないと思います。今の僕たちに欠けていること、それを暗中模索している人、本作を観て考え直してもらえたらと思います」 |
松竹配給の『CASSHERN』も大ヒットしたイケメン俳優の伊勢谷友介氏は既に『カクト』(2003年)で映画監督デビューもはたしている。2006年は本作以外にも話題作4本の公開が控えている。 市川演ずる並木と極秘任務で乗り合わせる潜水艦で出撃命令を待つ北を演じる。大学では陸上部に所属し、仲間のなかでも一番に志願する役どころ。市川氏とは、この日が初対面で「好印象」と表現、撮影を楽しみにしている様子。 「この時代の方々の精神性に憧れるところがあって、僕の役はそれを表現できるものだと思い楽しみにしております」 |
「佐々部監督は以前(『チルソクの夏』で)お世話になってまして、今回は新たな気持ちで、いい緊張感を持っています」。 並木の妹の友人、鳴海美奈子役で並木とは、互いに想いを寄せ合う関係。今も昔も「人を愛する、恋する気持ちに流行りはないから、一生懸命さらけだしてみたいと思います。同世代に親近感を、両親にも理解してもらえるものできたら」と一言一言をとても丁寧に話す。 映画出演では先輩にあたるため『市川さんに何かアドバイスを』と問われると「えっ?わたしがですか。教えてもらいたいです。無理です」とあたふたする、おちゃめな一面を見せた |
佐々部清監督は「ものすごくプレッシャーです。「半落ち」に続いて横山小説を担当できること、子供の頃から尊敬し憧れであった山田監督とお仕事できること、オファーを頂き嬉しさと緊張でいっぱい」。 クランクイン目前にして「山田洋次流の脚本を、僕が具現化・映像化していくといったチャレンジの気持ちでおります」その緊張ぶりが伝わってくる言葉でした。 「よりリアルに―野球、回天にしてもウソのない表現をしていきたいと考えております」。『陽はまた昇る』『チルソクの夏』『半落ち』『四日間の奇跡』と人間ドラマの得意な監督が描く、日米開戦、見ごたえのある作品になるであろう |
『出口のない海』 |
『映画』トップページへ戻る |