『明日の記憶』を観ました
思い出のすべてを、あなたに託す
『明日の記憶』(2006)
重いテーマの中に心和ませる上質なユーモアを織り込み、喪失を乗り越えていく夫婦の情愛を、映像化するのは、『トリック』『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』を手がけ、本作で新境地を切り拓いた才人・堤幸彦監督。
妻の行動も秀でている。今後を見越して、即座に収入源を探しはじめたり…。仕事をはじめても家事は、きっちりこなしてから出かける(主婦の鑑だ)。食事のコントロールで、自分の不得意なものも夫に合せる、それもさりげなく。愛情タップリの愛妻弁当にはノリでのラブラブたっぷりメッセージ付き。一方で、夫が、妻の好き/嫌いを把握している事が、夫婦の絆を感じさせたりします。佐伯にとっては繋がっていない日々(状態になっていく)、でも妻には全てが思い出として残る。その過程も辛さ(といっていいのか?と考えつつ)。夫婦って、家族って…。 鑑賞後スグに、本作の堤監督とすれ違う。あまりにタイミングが良すぎて…幻想かと思った、不思議だ。[2006/2/22] |
『明日の記憶』あしたのきおく |
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