CG・画像加工/おすすめ画像編集・加工ソフトレビュー

初心者から使える本格3DCGソフト「Shade 11」の新機能(2ページ目)

国産で23年以上の歴史を持つ3DCGソフト「Shade」はちょっとした立体物から本格的な3DCGコンテンツまで作成活用できるオールインワンソフト。より容易に3DCGを作成できる「Shade 11」の新機能をご紹介します。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

漫画から立体化しやすい「スケッチモデラー」

何もない状態から人物や犬、猫などの立体キャラを作るのは困難でしたが、「スケッチモデラー」によって、比較的簡単に立体をおこすことができるようになりました。立体化したい写真やイラストを用意して、それを元に左右対称または中央線のラインを作成し、立体に変換できます。こうして作成した3Dモデルを基礎として、本格的な3Dキャラを作ることができます。

ちょっとはすに構えた顔のイラストを下絵にして、2Dラインを作成していきます。眉毛、目、口、頬のラインは左右対称で、鼻は中央線として認識します。

ちょっとはすに構えた顔のイラストを下絵にして、2Dラインを作成していきます。眉毛、目、口、頬のラインは左右対称で、鼻は中央線として認識します。


三次元復元を実行すると、3Dラインに変換されます。パンさせると立体の様子がよくわかります。

三次元復元を実行すると、3Dラインに変換されます。パンさせると立体の様子がよくわかります。


Shadeに出力したところです。

Shadeに出力したところです


3D形状を柔軟に変形できる「ケージ」

作成した立体物を、もうちょっと柔軟に変形させたいのだけど、その「ちょっと」が思うようにいかない!というのが3DCGのもどかしさ要因の1つでした。それを「ケージ」による編集機能が容易なものにしてくれました。

変形させたい立体物を、ポリゴン形状のオブジェクトに収納します。このポリゴン形状を変形したい立体物に関連づけすることにより、ケージの変形操作にあわせて、中の立体物が柔軟に変形するというものです。

椅子を長方体のケージのポリゴンで囲み、椅子に関連づけして、ケージを変形させることにより、椅子がなめらかに変形しています。

椅子を長方体のケージのポリゴンで囲み、椅子に関連づけして、ケージを変形させることにより、椅子がなめらかに変形しています


ちょこっと変形させたいとき、このケージは本当に便利です。


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