ドイツの歴史で最も暗く、衝撃的な出来事
アドルフ・ヒトラーと側近たち
※秘書のトラウドゥル・ユンゲ[Traudl Junge]を演じたのは『トンネル』のアレクサンドラ・マリア・ララ |
『ヒトラー~最期の12日間』[Der Untergang]
独裁者といえば?ドイツのヒトラーか、ソ連のスターリンかが=(イコール)で思い浮かぶほど、その名は知られている。が、その最期はどうだろうか。ヒトラーの場合、愛犬の毒殺、青酸カリを新妻に手渡すヒトラー、自決、と手塚治虫氏の漫画「アドルフに告ぐ」にもヒトラー最期の瞬間は描かれているが、その光景が実写になったら、衝撃度ははかりしれないと常々思っていた。(件の作品には略年譜がついており歴史を学ぶにも重宝した。この文章を書いている5月7日は、ドイツが無条件降伏[1945年/昭和20年]した日いうのも何やら妙である)。「アドルフに告ぐ」の第32章、連合軍の空襲で廃墟と化したベルリン。傍らで遺書をタイプしているのは、女性秘書のユンゲではなく、男性トラウドルだ。
※地下要塞シーンはスタジオ内で撮影。サンクトペテルブルグでロシア人とドイツ人によって撮られたシーンもある。その歴史を思うと感慨深い。 |
ブルーノ・ガンツ氏は、スクリーンテストで監督の助言『メーキャップしたら』を受け入れ、衣装を身に付けたという。そして決定後には、ヒトラーの夕食会の談笑テープ(7分間)により日常的な会話の特徴をつかんでいったという。その談笑テープだがフィンランドの外交官によって、秘密裏に録音され、戦争中にドイツから持ち出されたものだそう。またヒトラーの愛人(妻)のエヴァ・ブラウンには『名もなきアフリカの地で』のユリアーネ・ケーラー。
※ナチスの崩壊劇、誰も描けなかった真実に『驚愕』 (C)2004 Constantin Film Produktion GmbH All rights reserved. |
『ヒトラー~最期の12日間~』来日会見[2005/6/20]up!⇒⇒
ご紹介した『ヒトラー~最期の12日間』『グッバイ、レーニン!』『名もなきアフリカの地で』はギャガコミュニケーションズ、『ベルリン、僕らの革命』はキネティックとコムストック、『ラヴェンダーの咲く庭で』は日本ヘラルド映画の配給。
話は反れるが、日本でタブーというか、触れられたくない過去の映画化が進んでいるようだ。
『ミスティック・リバー』 『ミリオンダラー・ベイビー』で2年連続してアカデミー賞を制した、クリント・イーストウッド監督が米国小説「硫黄島の星条旗」(著者:ジェイムズ ブラッドリー、ロン パワーズ)を元に、日本人には一種の聖地である硫黄島を映画化する話が明らかになっている。早ければ今秋から撮影が開始されるとか。
ドイツ映画祭2005
『名もなきアフリカの地で』作品紹介 |
ドイツ映画祭2005公式サイト
2005年6月4日[土]~6月12日[日] 会場:有楽町朝日ホール
この記事でご紹介した映画の上映をリストにしました。
このほかの上映作品については上記公式サイトでご確認下さい。
上映日時(予定) | 邦題 | 原題 | 上映時間 |
6月4日[土] 15:00 | 青い棘 | Was nutzt die Liebe in Gedanken | 90分 |
6月6日[月] 10:30 | グッバイ、レーニン! | Good Bye, Lenin! | 121分 |
6月9日[木] 10:30 | 名もなきアフリカの地で | Nirgendwo in Afrika | 141分 |
6月11日[土]17:50 | ヒトラー~最期の12日間~ | Der Untergang | 155分 |
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