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感情を表現する演技について。ウォンビン:「ジンソクを演じるにあたり、とくに気をつけたのは戦争に行く前の姿です。家族の関係を描いたり、ジンソクじたいが純粋な青年でした。自分を犠牲にしても弟を母の元に返そうとする兄の姿を見て葛藤していくのですが戦争を通して大人になっていくという過程を観客の方がどう思われるかを念頭において演技しました」。一方、兄を演じたチャン・ドンゴン:「ジンテはある意味では、非常に単純な人物かもしれません。(質問者の方が「怒り」の表情を多く表現とおっしゃったのに対して)「怒り」(の演技)よりも葛藤の中で、どう受け止めていいのか当惑する姿が見えてくると思います。自分がジンテだったらとよく置き換えて演技しました」というようにキャラクター分析を交えて話してくれる。
サングラスを渡すウォンビン&チャン・ドンゴン | どちらにもお似合いでウォンビン&チャン・ドンゴン | 3人揃って笑顔で |
どうしてもこの世の中で許せないことは何ですか?と聞かれたコン・ヒョンジン:「まず、私にご質問いただきありがとうございます(会場、爆笑)。韓国の俳優は、チャン・ドンゴン、ウォンビンさんだけじゃないとお知り頂ければと思います。私自身まだ人格的に成熟した人間ではないので…うまく言葉にしにくいのですが。生きていれば不本意ながら人を恨んでしまうこともあるかと思います。よくよく考えれば…互いに相手の立場になって考えれば恨んだり憎んだりといったことはなくなるのではと思います」。
3コマ連続写真【手を振る編】。手旗信号で例えると「兄上げて」⇒「兄下げないで、弟上げる」⇒「兄下げて、弟下げない」ってな感じ。兄、ドンゴンが手を振るとウォンビン&チャン・ドンゴン | ほら、ウォンビンも。二人揃ってウォンビン&チャン・ドンゴン | 本当の兄弟みたいウォンビン&チャン・ドンゴン |
作品を通して、日本の若者に伝えたいメッセージをそれぞれに。カン・ジェギュ監督:「撮影前に韓国の10代の若者達に朝鮮戦争についてのアンケートをとりました。結果、実情を知らなかった。それに早稲田大学の教授を通して日本の学生にも調査していただいたところよく知っているのは、1クラスに1人ぐらいでした。戦争というのは、どの時代でも避けて通れない。なのに韓国も日本も若者がよく知らないでいる。戦争の持ってる暴力性や惨状が忘れられていることに対し、知って欲しい、思い起してほしい、その様なメッセージをこめて作りました」。チャン・ドンゴン:「自分が出演した作品でこう申し上げるのも何ですが…今回、映画が持っている媒体の力に驚かされました。休戦以降、韓国において朝鮮戦争をこれほど注目させた政治家も思想家も居なかったと思います。この映画を通して韓国の人々が朝鮮戦争に改めて大きな関心持ってくれた事が大変な驚きでした。それがハリウッドの戦争映画で感じてきたものとは、違う。それ以上のものだと感じました。ぜひ日本の若い人たちにも見てもらい、二度と地球上に戦争があってはならないと、感じて頂ければと思います」。
穏やかに微笑むカン・ジェギュ(姜帝圭・Kang Je-gyu)監督 | ちょっと横顔もチャン・ドンゴン(張東健・Jang Dong-Gun) | 撮影場所に現れるウォンビン(元斌・Won Bin) |
『ブラザーフッド』ジャパンプレミア6月17日[2004.6.26up!]
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