ダイアン・キートン演じるエリカは、50代半ばの離婚歴を持つ女性
「年をとってくるに従って、人生がさらに冒険のようなものに思えてきて、年をとることに素晴らしい可能性があると思えるようになった」
そのように語る言葉どおり、ダイアン・キートンは、年齢を重ねることに逆らわず、むしろ自分の味方につけている、女性たちが羨む・目標にしたい存在。彼女は、刻まれた"しわ"でさえも輝かせることができ、人生・年齢を重ねた女性というのは、「これほどまでに美しく、これほどまで魅力的でいられるのだ」ということを、スクリーンいっぱいに見せてくれているのでした。本作での数々の受賞と惜しみない賞賛は、まさにその証といえるのでしょう。
そんなダイアン・キートンだからこそ、ジャック・ニコルソンが演じる年上のプレイボーイと、キアヌ・リーブスが演じる年下の青年医師の二人の男性を魅了して、全身で恋を生き抜く女の姿をリアルな存在感をもって演じることができたのではないでしょうか?
ミニインタビュー!ダイアン・キートン ●ジャック・ニコルソンとのキス・シーンについて?ダイアン・キートン:ええ、彼とキスするのは、楽しかった。実は、何回も撮り直しがあったのよ、ナンシー・メイヤーズ(監督)は、たくさん撮影したがるの。何にもしゃべらないで、ただ何回もキスをするだけだもの(笑)。 ●ヌードシーンについて?ダイアン・キートン:抵抗は、ないわ。それが必要なことは、スクリプトを読んだ時から分かっていたことだもの。 ●そのために特別な準備をされました?ダイアン・キートン:いいえ、何もしてないの。女性の体らしくあるようにって考えたら、このままでいいんだって。 ●年の若い男性からデートの誘いがあったら?ダイアン・キートン:一度あるの、でもなんだかとってもヘンな感じがしたの。好きと思えなかったし、相手もそういう思いでいるのかしら?って・・・。だから「No」ね。 original by about R・マーレイ |
原題:『Something’s Gotta Give』日本語字幕翻訳:今泉恒子 監督、脚本、製作:ナンシー・メイヤーズ 『ハート・オブ・ウーマン』[2003年/アメリカ/ SRD、SDDS、DTS/ 上映時間: 2時間8分]配給:ワーナー・ブラザース映画