この映画のテーマは「何もないのに最後は何かあったように思うということ」だという。
「どこにでもある日常がいかに豊かであるかということを感じでいただけたら幸いである。」
[2003年/日本/ドルビーSR/ヴィスタサイズ/110分](C)2003 きょうのできごと製作委員会配給:コムストック
▼南の試写コメ本当にどーということのないテーマを描いている。それは、映画として、つまらないということではない。9.11のあと表現者たちは、自分ができる手段で何らかのメッセージを発表している。この『きょうのできごと』の映画化のシナリオも9.11の直後にかかれたという。監督が語ったテーマ通りに仕上がっているのである。こういった作品が、現代の日本では作りにくい中、行定勲監督のもとにこれだけの役者・俳優が集まった。演出で映像化するより役者のもつ力を信じ、「うまく言われへん」ことを110分であらわしている。その映画テンポは、矢井田瞳の歌う「マーブル色の日」そのもの。ほのぼのとした幸せを感じられる作品。お詫び:監督&出演俳優へのインタビュー記事を掲載予定でしたが中止に、んー残念。
『映画』トップページへ戻る |