映画/映画関連情報

『タイムライン』公開直前【特集】(5ページ目)

2004年1月17日(土)~公開。マイケル・クライトン原作の大ベストセラーをリチャード・ドナー監督が完全映像化したSFアドベンチャー。【お待たせしました!⇒1/7、監督や主演俳優らのインタビューを掲載】

執筆者:南 樹里

不気味なリアリティ溢れる転送装置とフルスケールで組まれた中世の城郭を設計したのはプロダクション・デザイナーは、ダニエル・ドランス
タイムライン
「一番大変だったセットは、タイムトラベルのプラットフォームだった。基になる実際のマシーンがないわけだから、一から始めなくてはならなかった」。プロダクション・デザイナーのダニエル・ドランスとヴィジュアル・コンサルタントのT・サンダースは北カリフォルニアにある数ヶ所のリサーチ施設を訪れ、デザイン案を固めていった。  一方ドナー監督には、タイムトラベルするグループをプラットフォームに立たせ、そこに高速旋回する鏡を置くというアイデアがあった。そして最終的にはこのアイデアをベースに、20トンの鋼鉄に支えられた90個のフルサイズ・ミラーパネルが設置された。「それはサウンドステージ1つを占領し、主に鋼鉄、アルミニウム、そして銅で作られた完全な金属装置だった」とドランスは語る。「セットは美しくクリーンなラインで仕上げられ、中世の世界と対照を成すように作ったんだ」
●サイモン・アサートン(武器監修)Q.仕事への責任についてサイモン・アサートン:剣や武器のすべてを担当している。石弓、斧、旗、それに護民官用のアイテムなどを扱っている。Q.武器の信憑性についてサイモン・アサートン:できる限り正確にしなくてはならないし、映画では美しく、また正しく見えるようにすることが必要なんだ。Q.刀剣についてサイモン・アサートン:剣はアルミニウムでできている。ほとんどの武器がアルミニウムで作られている。軽いからスタントマンのお気に入りだし、かなり安全だ。鋼鉄でできた剣よりはアルミニウムの方がひどい怪我になることは少ないからね。鞘はレザーで覆った木材を使用している。ベルトは二股に分かれたレザーベルトで、自慢の一品だよ。見た目もユニークで単に巻いただけのベルトとは違うし、当時のものに非常によく似ている。Q.盾についてサイモン・アサートン:盾は全て軽く作られている。馬に乗った人間が抱えることができるようにね。重たい盾だと馬に乗るのも難しいから、まず軽くすることを考えた。だから全ての盾は軽くできている。Q.クロスボウ(引き金式の弓)についてサイモン・アサートン:この弓は当時の典型的な形をしている。弓を当てるリムはアルミニウムでできている。弓を射るメカニズムは当時のままだ。我々は個々のクロスボウに安全スイッチをつけた。余分に射ることを防ぐためだ。いったん曲がると弦が摩擦で焦げる恐れがあるからね。でもこれは非常によくできているよ。木材はイギリスのオークを使っている。Q.弓の数についてサイモン・アサートン:およそ6000本の弓を映画のために作ったよ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます