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『タイムライン』公開直前【特集】(4ページ目)

2004年1月17日(土)~公開。マイケル・クライトン原作の大ベストセラーをリチャード・ドナー監督が完全映像化したSFアドベンチャー。【お待たせしました!⇒1/7、監督や主演俳優らのインタビューを掲載】

執筆者:南 樹里

タイムライン●マイケル・クライトン(原作)Q.小説「タイムライン」の物語の起源についてマイケル・クライトン:これを書いた理由は、光り輝く鎧に身を包んだ騎士がいる時代の物語について描いてみたかったからだ。その時代が本当はどんなものだったのかを理解したかった。この映画で描かれる現象やキャラクター達は見事に再現されている。Q.ロケーションについてマイケル・クライトン:ここは本当にドルドーニュにあるフランスの城そっくりだよ。実際はたくさんの城をモデルにして断片的につなぎ合わせて作った城だと思うが、不気味な感じがするくらいだ。前にもここに来たことがあるようなね。もちろん僕は一度も来たことはないのだけどね。Q.物語の性質についてマイケル・クライトン:「タイムライン」の物語は世紀を超えた救助劇であり、ラブストーリーの要素もある。教授のことを慕う人間が集まって、教授を安全に連れ帰るために驚くべき救助へと自ら進んで出かけていく。Q.歴史的見地における14世紀についてマイケル・クライトン:これは一般的には百年戦争と呼ばれている時代だ。この戦争はイギリスとフランスのあいだに起こり、百年間続いた。非常に奇妙な時代で、イギリスとフランスが近かったせいで、イギリスはフランスのかなりの土地を所有していた。この映画の物語が起こったところは紛争が絶えない地域で100年のあいだイギリスに所有されたり、フランスに所有されたりして定まらなかった。この時代は絶え間なく戦争が起こっていた時代だったんだ。フランス軍とイギリス軍が戦い、地域には法秩序がなく、住民が戦いに行っているあいだ、強盗や追いはぎの群れが町を襲い占拠した。つまり決して終わりのない「戦いの時代」だったんだよ。Q.物語の舞台となる中世の城についてマイケル・クライトン:これは、現在フランスに存在する2つの城を架空の物語の中で描いたものだ。一方が城に立てば、もう一方が川の向こう側に見える。圧倒される景観だよ。Q.リチャード・ドナー監督について
マイケル・クライトン:リチャードのことはずっと前から知っている。確か彼が『スーパーマン』を撮っていて、僕が別の映画の撮影のために待機している頃からだと思う。二人でいつかいっしょに何かを作りたかった。彼ならきっと面白い『タイムライン』を作ってくれると信頼しているし、彼はそれができる人だ。これは僕が起こって欲しいと望んでいたことだし、原作を書いて以来、何年も待ち望んでいた映画だよ。
マイケル・クライトンMichael Crichtonイリノイ州シカゴ出身。ハーバード大学で人類学を専攻後、ハーバード・メディカル・スクール卒業。在学中から小説を発表し始め、「緊急の場合は」(68)でアメリカ探偵作家クラブで最優秀長編賞を受賞。その後、映画化にもなった「アンドロメダ病原体」(69)がベスト・セラーとなる。「ジュラシック・パーク」(93)、「ライジング・サン」(93)、「ディスクロージャー」(94)、「ロスト・ワールド」(97)と、彼の作品は次々と映画化された。また、「ウエストワールド」(73)では、念願の監督デビュー。「コーマ」(78)、「大列車強盗」(79)、「未来警察」(85)など、6本の映画を監督。人気テレビシリーズ「ER」の製作者としても知られる。
原作:『タイムライン』早川書房刊 画像クリックでamazonにジャンプ!
タイムライン「タイムライン」(上) タイムライン「タイムライン」(下)
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