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ツッコミ所満載『キル・ビル』来日会見(6ページ目)

10月25日(土)~公開。奇才、クエンティン・タランティーノ監督が放つ新作は、花嫁の復讐劇。主演のユマ・サーマンと共に6年の歳月をかけストーリーを練ったそうだ。Vol.2は2004年春に公開!

執筆者:南 樹里

中沢一登監督インタビュー!

キル・ビル 『キル・ビル』におけるアニメパートとは、主人公ブライド(ユマ・サーマン)の敵役の1人オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)の幼少時代から殺し屋になるまでの経緯を説明するシークエンスにあたり、クエンティン・タランティーノからは「『ブラッド・ザ・ラスト・バンパイア』のイメージで」との要請があったそうです。
キル・ビル 同パートは中沢監督のもと、映画監督・漫画家の石井克人)氏や、漫画家・田島昭宇氏などの手によりキャラクターデザインされ、『攻殻機動隊』や『劇場版エヴァンゲリオン』で知られるプロダクションIGにより製作されました。
キル・ビル 中沢一登監督の記者会見が、2003年9月12日夕、配給会社GAGAにて行われました。会見当日の深夜にメルマガ読者の方には、いち早くご報告致しました、その記事版です。会見前に4パートに分かれた約10分のアニメシーンを鑑賞、ただし音なし。配給会社の宣伝担当者も本編は未見。まだフィルムが日本には到着していないそうな。中沢一登監督の第1声、ズラーッと並んだ10媒体の記者たちを見て「うぉえーーアソコに座るんですか?これは…ダメですわ。」とかなり緊張のご様子。
キル・ビル Q:脚本を読んだ感想?おせいじ抜きに楽しい脚本だった。映画全体の説明も、かなりガっーと言われたけど覚えてないんで・・・。指示は明確、シンプル、カメラワークも指定(俯瞰、煽り)Q:どれぐらい制作されましたか?描いた総枚数は、笑い事ではすまされない程で・・明確な枚数はちょっと・・・。アニメで不可能なカメラワークがたくさんあって、3Gを使わずに?となると手書きで仕上げるより方法が浮かばなかったんです。期間は1年ぐらいかかったと思います。
キル・ビル
Q:タランティーノ監督の第一印象など?「オーラのない人」「素直な人」「気遣いの達人」で悪フザケで言ってたことが、本心だったり?!「口から文字が飛び出す!」はっ?目の前で、両親を殺されたばかりなのに(・・・と思いつつ)「はいはい、分かりました。噴出せばいいんでしょ!」おっしゃる通りにって感じで、すぐ折れていました。あとは「子供は、ベッドの下に隠れているんですが、その上部にベッドで寝ている母親の形が浮かぶように」とかですね。(笑)タランティーノ監督は、妥協を一切しなかったです。出来上がりに対してIGの広報にキスをしたそうです。「カラフルにしたい!」といってたのに送られてきたものは白黒だったので、色んな解釈があるな~と思って好きなようにしました。でも技術屋として尊重してくれました。Q:今の心境は?嬉しいよりホッとした感じです。また一緒に仕事をしたい!今度は任せとけ!って気分です
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