
カロリーヌ・リンク(監督・脚本)1964年、ドイツ(旧西ドイツ)のへッセン州バート・ナウハイム生まれ。高校卒業後、一年間、米国で暮らす。84年、バイエルン映画撮影所のインターンとして映画界入り。その後、スクリプト・エディターや助監督として多くのTV、映画に参加。86年、ミュンヘンの映画TVアカデミーに入学。勉学のかたわら、現場の仕事にも携わり続ける。卒業制作の中篇『SOMMERTAGE』(90)はホーフ映画祭コダック・アドヴァンスメント賞を受賞した。92年、TV用児童映画『KALLE DER TRAUMER』を監督。96年、耳の不自由な両親を持つ音楽家志望の少女を描いた『ビヨンド・サイレンス』で劇場映画監督デビュー。同作は98年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた他、バヴァリアン映画祭ヤングフィルム部門監督賞、ドイツ映画賞銀賞、東京国際映画祭グランプリなど数々の受賞に輝いた。99年にはケストナーの名作文学を映画化した『点子ちゃんとアントン』を監督。同作ではバイエルン映画祭児童映画作品賞を始め、数々の児童映画賞を獲得した。