NIGHT FLIGHT
先生:
「NIGHT FLIGHT」はフルで聴いたのが、代々木が初めてでしたが、やはりCDで聴くと、鳥肌が立ちます。ひんやりしたシンセ音もいいですが、チョッパーベース音が意外とポイントですね。終盤のアレンジも小憎らしい。
研究生:
チョッパーベースがはっきり聴き取れると、気分はYMOの「Absolute Ego Dance」。YMOの前期と後期(歌謡曲路線)が気持ちよくくっついた感じかと。間奏にユキヒロのつぶやきが入っていないのが逆に不自然なぐらいです(笑)。
博士:
テクノポップっぽいアレンジを聴くと、何でもとりあえず「ハイスクールララバイだ!」って言っておけ・・・みたいな人もいますが、正直、この曲は真打です。音色だけでなくフレーズを初め80年代テクノポップのエッセンス満載。派手なソロや展開は無いのですが様々にちりばめられたエッセンスが終盤まるで多重フーガの様に集約していく~最後はセルフマッシュアップと言ってもいい内容です。
研究生:
この曲は、現在、ネクストトレンドになりつつあるエレポップとリンクさせたかったのでしょう。ところが結果としては、ど真ん中テクノポップに仕上がっている。テクノポップからエレクトロなどの最新サウンドへと進化したPerfumeの歩みを知る人にとっては、おもしろい構造を持つ曲になっているのかもしれません。後半の展開でパーカッシヴに使われるぶつ切りにした声も、テクノポップではお馴染みの懐かしのシモンズドラムを髣髴させます。「Rydeen」の間奏もシモンズの連打でたたみかけてたな~って。
先生:
エレクトロと言いつつ、世の中は結局エレクトロクラッシュの時の路線に戻っていたりして・・・VALERIEやMODULARもそっちですからね。
小悪魔:
代々木二日間でわたしも陶酔しましたが、ヘッドフォンで聴くと鳥肌立つし、電車の中で歌いそうになるわ勿論カラダは揺れそうになるわ、もうエクスタシー過ぎて大変です。歌詞をちゃんと見たら、やっぱり恋の歌なんですね・・・ギュっとキテしまいます。単なるテクノポップでは終わらせていないし、エレクトロ風味も生かされていますが、やっぱり80’sテクノポップ全開で、もう本当にツボ過ぎます。
最高過ぎる!非の打ち所なし!歌詞も全くぬかりなし!リスペクトYMO万歳!
Remember the 80’s and hope the new world!
先生:
興奮すると英語になるのですね。DVDの方は、WOWOWで割愛された代々木ライヴ映像。
研究生:
歌詞は「シークレットシークレット」の世界観を、飛行機がモチーフとなったノベルティソングとして置き換えてあるという印象です。個人的には、「おっきいプロペラまわして・・・」という、どこの電力会社のCMソングやねん的な強烈フレーズがお気に入り(笑)。色っぽいシチュエーションなのに、シュールなロリータフィーリング~それはテクノポップ的フィーリングでもある~を感じさせる倒錯感もあり…なんとなくかしゆかソングっぽいなーと感じています。
先生:
僕が好きな乗り物ソング、特上のエアラインもの。「Take off」もそうですね。ん?どうしたんですか助手?なんかニヤニヤしてますが・・・。
助手:
いやー、この曲に関しては、皆さんボクの思ってることをほとんど言ってくださったので。だから特にしゃべることもないなーと思って、一人である事を妄想してたんですけど、ここでは発言を控えます。
先生:
はい、お利口にしておいてください。