テクノポップ/フューチャーポップ

近未来対談~大人のための相対性理論(9ページ目)

『ハイファイ新書』がオリコン7位を記録した、ポストYouTube時代のポップ・マエストロ・・・相対性理論について助手、研究生、小悪魔(新キャラ登場)と共に分析してみました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ポストロック、Factory、ドローン系・・・

先生:
音的な質感については、助手のポストロックというのもありだと思いますが、80年代中盤以降のUK・・・Factoryあたりの部分もありますね。でも、メロディーが時々童謡の様になったり、そこにもハイブリッド感を感じます。結果、脳内リピートをしてしまう。

今度、ムーンライダーズと対バンするみたいですが、いい組み合わせですね。ムーンライダーズと言えば、ひねくれポップの代表格。ひねくれポップは普通売れないのがお決まりなんですが、相対性理論は売れた。これは面白いですね。

小悪魔:
ムーンライダーズと対バン知りませんでした。絶対行きたいです。
いやん音のことを語る先生クールだわん、ステキ。

先生:
小悪魔の甘い囁きには気をつけなくては。

小悪魔:
Factory~マンチェ・・・わたしも先生のおっしゃる通りのこと感じていました。音的には、今回「品川ナンバー」がわかりやすい新境地ですよね。エレクトロでうねっててたまんない☆ 

先生:
「品川ナンバー」は当然ですが、大好きですね。ゆるゆるエレクトロ・・・エレクトロの新種。

小悪魔:
ドローン系とか言われたboards of canada、MOGWAI、Portishead、Radio Headなどのブリストル(こちらも小悪魔大好きですが)勢より断然相当ギザヤバスで、中毒性の高さから言えば、既にジャンル分け出来ないサイケな感じだと思えて仕方ありません!どうでしょう先生?

先生:
小悪魔は時々しょこたん語にもなるんですね。ドローン系・・・確かにその側面もありますね。後言えば、Factoryとも繋がるんですが、耽美主義的、でも萌え~みたいな。

研究生:
極端な仮定ですが、もしあの歌詞がナゴム系直系のロックサウンドと歌声に乗っかってしまっていたら、へぼいアマチュアギャルバンで見かける“狙っただけ”のイタいものとしか聴こえないでしょうし・・・。

先生:
ハイブリッドが生み出す妙味ですね。

研究生:
たとえば、「さわかや会社員」での「メイドさん ごくろうさん」の箇所。コーラスエフェクトが深めにかけられた、沈み込むようなギターサウンドとドリーミーなコード感は、夜の闇をイメージさせます。これが淡々とした歌声や歌詞と絡み合うと、客引きをする新人メイド(メイド居酒屋とかガールズバーの店員とか)を夜の街で見かけた時に感じる、酔い覚めのやるせなさと無常観を思い起こさせたり。・・・ま、かなりおっさん臭いイメージですが(笑)、何らかの情景を喚起するパワーは相当のものだと感じています。

多くの人にとって彼らを語る際の始点となっている「LOVEずっきゅん」も、基本的にはひとりぼっちでずっきゅんしている風景でしょう。ハジけてるっぽい歌詞なのに、抑制の効いた演奏と歌声が、妄想と現実の狭間に浮かぶ“こぢんまりとした世界”を描いているように聴かせます。

小悪魔:
きゃはははははは!!!あー泣く程笑う。。ほんと、ひとりぼっちでずっきゅんが基本なんですよね、このひとたちの音楽。そのへん凄い重要な気がします。ひねくれてるってことでしょうか。そのへんがわたしもずっきゅん来る重要なファクターな気がします。

研究生:
少なくともジョースター一族のように、ズキュゥゥゥゥゥゥゥンと大々的に盛り上がることはなさそうだなという感覚です。

小悪魔:
ぎゃはははははは!!!!。。。小悪魔がこんな笑い方してはいけませんね。こほっ。でもやっぱ。。はははははははは!!!ズキュゥゥゥゥゥン!!www
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