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みのすけ『僕は月の味方』

ナイロン100℃の看板俳優としても活躍する、元LONG VACATIONの“みのすけ”のニュー・アルバム『月は僕の味方』の小宇宙的世界について。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

みのすけって誰?

「みのすけって誰?」と思っている方に先ず、解説しましょう。みのすけ(馴れ馴れしく呼び捨てにしてごめんなさい)は、有頂天と筋肉少女帯でドラマーしていたこともあります。その後、ケラ(ex有頂天)や中野テルヲ(exP-MODEL)と共にLONG VACATIONとして活動していました。YMOの「君に、胸キュン。」やBugglesの「ラジオスターの悲劇」もカヴァーしていました。LONG VACATIONは90年代半ばに21世紀まで活動休止とか宣言していたのですが、活動再開の噂は聞きません。もう21世紀なんですが・・・

みのすけは、音楽家以上にケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が主宰するナイロン100℃の看板俳優として知られているでしょう。ナイロン100℃と言えば、ブレイク中の大倉孝二も所属していますね。僕も少し前、「Don't Trust Over 30」の公演を見に行きましたが、みのすけも出ていました。

月は僕の味方

3月23日にリリースされた『月は僕の味方』は、みのすけ(ソロ)としての『シリウスまで自転車』(1995年)、『たまゆら』(2001年)に続くサード・アルバムです。

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
月は僕の味方
01. 向こう側
02. 銀座線
03. 存在
04. 地図上にいない君
05. 黙っていた方がいいのだ
06. 空の魚 海の鳥
07. 遠い声


LONG VACATIONは活動休止したままですが、ケラも中野テルヲも参加し、さながら裏LONG VACATION。エグゼクティヴ・プロデューサーは、元有頂天~P-MODELの三浦俊一です。

日本語を大切にしたジャジーでフォーキーな小宇宙的アルバムです。みのすけの声はいやみがなく、とても溶け込みます。

特に聴いて欲しいのが3曲目の「存在」。中野テルヲのアレンジによりダブとフォークの融合という新しい世界が生まれています。

5曲目の「黙っていた方がいいのだ」は、エレクトロニカ的手法でこちらも叙情的でありつつも、サウンドに迫力が生まれています。

タイトルはそれを意識したものではないでしょうが、ある意味、ムーンライダーズ的世界を感じました。

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1980(イチキュウハチマル)

【関連サイト】
みのすけ公式サイト 月は僕の味方
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