ロボポップの代名詞
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Man Machine |
テクノポップ時代の幕開けとして相応しい曲が、クラフトワークの『Man Machine(人間解体)』(1978年)に収録の「Robot」です。アルバム自体が機械と人間をテーマとし、ロボ声多用と、ロボポップの代名詞とも言える内容です。
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The Mix |
『Man Machine』はロシア構成主義ジャケの代名詞的存在ですが、ジャケのロボ度という観点からは、『The Mix』(1991年)も見逃せません。こちらも「ロボット」を初め、現在もライヴで演奏されるクラフトワーク・スタンダードが焼き直しではない完璧主義的なミックスとして詰め込まれています。もちろん、最新ライヴ盤『Minimum-Maximum』(2005年)にも収録されております。
余談ですが、クラフトワークの「Robot」をボクはほぼ毎日聞いています。 なんと敬虔なクラフトワーク信者なんでしょう! 実は、Sharper Imageで買ったロボット型目覚まし時計を使っていまして、その目覚まし音が「Robot」のイントロなんです。
アストロボーイ
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The Age Of Plastic |
All Aboutには多分最多登場しているアルバム・・・バグルズの『The Age Of Plastic』は近未来をテーマにしたコンセプト・アルバム。『ラジオスターの悲劇』の予想外のヒットにより急遽作られたアルバムとは思えない内容です。ロボットをテーマにした曲も二つ。一つはロボットへの愛を歌った「I Love You (Miss Robot)」、そしてもう一つは「Astroboy」。現在は、日本でも「アストロボーイ・鉄腕アトム」とされていますが、「鉄腕アトム」の英語圏での呼び名ですね。「Atom」はスラングで「おなら」を意味するので改名したとの説もありますが、どうなんでしょう。
ちなみにフランスのDuran Duranと呼ばれたIndochineというバンドにも、「Astroboy」という曲があります。
MR. ROBOTO
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Kilroy Was Here |
「どうもありがとう」と言った後、自然と「ミスター・ロボット」と言いたくなりませんか? STYXはテクノではないですが、ロボポップの代名詞とも言えるのが、STYXの「Mr. Roboto」です。収録のアルバム『Kilroy Was Here』(1983年)は、近未来の世界でロックスター、キルロイを主人公に仕立てて作られたコンセプト・アルバムです。STXYのファンでなくても、この曲が好きな人は多い・・・「Mr. Roboto」。「Austin Powers Goldmember」の悪徳ロボット会社の社長は日本人でロボトさんでした。POLYSIXやBeroshimaもカヴァーしております。
クラフトワーク、バグルズというテクノ大御所が出たところで、日本のテクノポップ・シーンにも目を向けてみましょう。