最初のテクノなアイドル歌謡?
ソロとして、サウンドとコンセプトの両者から最初のテクノと言えるアイドル歌謡は、榊原郁恵の『ロボット』(1980年)だと思います。振り付けもロボット。しかしながら・・・正直申しまして、榊原郁恵は「夏のお嬢さん」のイメージが強すぎて、真性テクノアイドルとは言いがたい。はっきり言って、テクノアイドルとして胸が大きすぎる・・・いや、健康的過ぎるのです! ロボットについてテクノの重要課題なので、また別の機会に記事にするつもりです。YMO系真鍋ちえみ
ちまたにて元祖テクノアイドルとされる人は、真鍋ちえみです。芸能プロダクションのオスカーに所属している、北原佐和子、三井比佐子、真鍋ちえみの三人を寄せ集めたほとんど実体のないアイドル・トリオ、パンジーのメンバーでもありました。北原と三井は破壊的な音痴アイドルとしても知られており、その中でも真鍋は普通の歌唱力を誇っていました。実際のところ、アイドルとして一番人気、少なくとも寿命があったのは、北原でしょう。しかし、テクノな視点では違います。三人ともテクノ歌謡認定できる曲がありますが、その中でも真鍋ちえみは後に別格の扱いを受けます。細野晴臣、清水信之、松武秀樹、大村憲司、加藤和彦、矢野顕子といった豪華なサポート陣により製作された楽曲群は、風化しない力を持っています。
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不思議・少女+ |
サウンド的にはやはり、YMOの「BGM」移植サウンド的な「ねらわれた少女」、YMO meets Moonridersテクノ歌謡として評価されるべき「ナイトトレイン・美少女」を推薦曲とします。
不朽の名作として2005年に『不思議・少女+』としてアルバム未収録曲も含めて見事再発CD化されてますので、聴いてみてください。