テクノポップ/アーティストインタヴュー

アーティスト・インタヴュー~Part 24 フィルムスの謎~赤城忠治さん(4ページ目)

伝説のテクノポップ・バンド、フィルムス(FILMS)を率いた日本屈指のメロディー・メイカー、赤城忠治さん、20年以上の歳月を経て、ついにソロ・アルバム『Blue Planet』がリリース!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

――テルミン奏者のやの雪さんは、クレバー・ラビットのアルバムに参加されたのが最初の出会いですか?

彼女は、また全く違う音楽をやっていて、斉藤美和子と対バンで彼女と会ったのです。

――やの雪さんのデビュー・アルバム『eyemoon』(2001年)ですが、かなりの曲を赤城さんが手がけられており、ある意味でやのさんと赤城さんのユニットとしてのアルバムのようですね。

まさにその通りで。なかなか音楽性が違うので、一緒に音楽をする事はありえないと思っていたんですよ。でも、彼女のステージなどで一緒にギターを弾いている自分にふと気がつくと、昔こんなギター弾かなかったなと。

――逆にジャンルが違うから楽しめる部分がある。

うん、そうですね。

――「ロータス」などは、テクノポップ以上にテクノですね。

テクノですよ(笑)。

――さて、今回初のソロ・アルバムとなった『Blue Planet』ですが、ソロを出そうと思われた理由は? タイトルからして赤城ワールドですね。

バンドとして動きたいのですが、パーマネントのバンドとしてやる場合、結成してから半年、一年とかかってしまうんです。昔の音源を今の感性でやってみたらと。

――かなりの未発表楽曲のストックがあると聞いたことがあるんですが、今回のリリースでは、どのように曲の選択や作成をしていかれたのですか?

実は、今回のソロ・アルバム『Blue Planet』は、クレバーよりも前に作った曲なんです。第2期フィルムスと呼んでいるものです。ライヴでやっていたものも含まれています。根津(洋志)君や米田(克哉)君とかとやっていた頃です。

――やはり、どこかファンタジー的なところがあるのでしょうか?

そうですね。やっぱり、僕なんですが、クレバーでもないし、フィルムスの第1期でもないし。でも、四方さんなんかには、繋がっているのかなと感じてもらえるんではないですかね。

――レコーディングの方はどのようにされたのですか?

家で作ったベースは、かなり僕が一人でやって、後は、生に置き換えました。置き換えだけだったら、あまり時間がかからないのですが、機械と生を融合したいというのが未だにあって、それがこれからの活動のポイントになっていくと思っています。
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