関西学院大学の目指す、キリスト教精神に基づく「人格形成」

有名なアメリカ人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズは、関西学院大学の象徴となっている時計台などを建築している。

関西学院大学の象徴となっている時計台。建築で有名なアメリカ人ウィリアム・メレル・ヴォーリズが担当した

 

関西学院大学のモットーは“Mastery for Service”「奉仕のための練達」である。第4代学院長であったベーツ氏の言葉で、自己の練達と奉仕による献身を表している。関西学院大学の特徴は、もちろん高等教育の場として単に知識を習得することだけが目的ではない点である。「人格の形成」という今では、死語になってしまった感のある言葉が脈々と生きていることは単純にすばらしいと思う。キリスト教精神の根本のひとつである献身とは、自己の利益のみを追求するのではなく、他者のために、あるいはまた世界のために何かをなすことにある。

関西学院大学は、アジアの大学として初めて世界で3校目に国際ボランティア計画(UNV)に参加した。2004年から開発途上国へ大学生や大学院生を約4ヵ月~5ヵ月間派遣している。その活動はさまざまで、情報通信技術での開発支援活動や教育、環境、保健など幅広い分野にわたっている。

毎年数名が世界のさまざまな地域に派遣され、現地のNGOなどの組織を支援する活動をしている。この活動に参加することで最大16単位が習得でき、奨学金も30万円が支給されている。研究開発の分野で世界的に有名になることも非常に重要なことだが、このような世界的な草の根的な活動も長い期間をかけて実践することも、非常に意義深いことだと個人的には思う。