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カヴァー曲特集~Part 4 ラジオスターの悲劇~世界大会1(3ページ目)

「ラジオスターの悲劇」の日本大会に続き、海外アーティストによるカヴァーを集めた世界大会第1部を行います。バグルズのその後とエレクトロポップ編カヴァーについて。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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【エレクトロポップ編】

Ringoという男性が『Marilyn No Se Quiere Casar』(1980年)というタイトルのシングルで「ラジオスターの悲劇」をカヴァーしています。これが現在確認されている世界初のバグルズをカヴァー(ブルース・ウーリーはカヴァーとはカウントしない)。バグルズのフランスでのリリースをしていたCarrereというレーベルから出ています。マイナーな人なのかと思いきや、フランスでは70年代から活動している男前系シンガーのようです。日本でも、『甘いジェラシー』(1972年)やシーラ&リンゴ名義でデュエット『愛のゴンドラ』(1973年)をリリースしています。バックの音はかなりオリジナルに近くて、声もちょっと似ているとの事。

Ringo - Le site

スウェーデンのエレポップ・デュオ、NASAは、シングル『The Bird』(1987年)のB面として「Elstree」をカヴァーという変化球技。オリジナルに比べて、テンポが少し遅くなっています。後に、New Musikのようなアルバム『Remembering The Future』(1999年)を出す彼ら故の選曲。ちなみにElstreeは、ロンドン郊外にかる映像製作などで知られる地名です。ちなみにウチの犬の名前は、エルストリーです。

『スウェーデンのNASA』

もう一つ、「ラジオスターの悲劇」以外のカヴァー。女ロッド・スチュワート的存在のキム・カーンズ(Kim Carnes)と言えば、「Betty Davis Eyes」。元々はカントリー系シンガーでしたが、この歌なんか時代を反映してかなりエレポップ。彼女の1985年がオリジナル・リリースのアルバム『Barking At Airplanes』ですが、「I Am A Camera」のカヴァーを追加収録し、2001年にリマスターされて再発されています。キム・カーンズの声とうまくマッチした渋い選曲ですが、ヴォコーダー部分もちゃんと再現しています。
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